(プレジデントオンライン)
PRESIDENT 2012年12月17日号 掲載
■「もうしない」の連呼は意味なし!
パートナーとケンカをするたび、昔のことをほじくり返されてネチネチ言われる。そんな思いをした男性は多いのではないでしょうか。
なぜ女性は根に持つのか。それは、嫌な思いをした記憶を忘れては困るからです。「子を産み・育てる性」である女性は、基本的に自分と自分の子どもの身を守ることを第一に考えます。自分に与えられた危害を忘れてしまうと、また同じ人に嫌な思いをさせられるかもしれません。2度と同じ目にあわないために、嫌な記憶を脳に留めておくのです。
女性の脳は、不快な思いを大脳皮質という部位で処理するようにできています。大脳皮質は、理性、知性、言語といった高度な脳活動を司っているところです。女性は大脳皮質でネガティブな感情を捉えると、その感情を言語化し、長期記憶として蓄えます。
一方、男性は感情を脳の中心の扁桃体という器官で処理します。そこが司るのは短期記憶。だから、すぐに忘れてしまう。いうなれば、女性の脳は感情をどんどんため込むバケツで、男性の脳は感情を網目から素通りさせるザルです。そして、女性のバケツはいつか水があふれ出し、ひっくり返ります。そのときになって初めて男性はあわてふためくのですが、もう手遅れということも少なくありません。
私の友人の1人で、妻が毎日「結婚後、知らない土地でさびしい思いをした」「育児を手伝ってくれなかった」などと昔のことを引きずり出して、自分を責めてくるといって困っている人がいました。私は「しゃべりたいだけ、しゃべらせなさい。そして、つらかったね、僕も悪かったと共感してあげなさい」とアドバイスしました。その人は、それから毎日、黙って妻の話を聞き続けたといいます。
1カ月もすると「私も変わらないといけない」と妻が反省し始め、そしてある日「あなたがいないと私は生きていけない」と言ったそうです。相手の言葉を受け入れ、共感してあげる。これが女性との対話の第一歩です。
女性が昔のことを掘り返して責め立ててきたら、下手な反論は火に油。男性はそんな昔のことをあまり覚えていないので、ケンカをしても勝てません。「そういうこともあったね。申し訳なかった」と認めるしかないのです。
女性のほうも、過去のことをいまさらどうしろとは思っていない。はっきり言うと、「言いたいだけ」。いまの怒りの気持ちをわかってほしいのです。
たとえば、クラブの女性とメールをしていたことが妻にバレたとしましょう。あなたは「もうしない」と何度も謝っているのに、妻は一向に信用してくれません。
この場合、うまくいかない理由は妻の思いに寄り添っていないことにあります。妻がどんな気持ちだったかを想像し、それを言葉に表さなければいけません。「僕が女性とメールしていたことがそんなに嫌だったんだね。ゴメンね」と一言言う。それから、「もうしない」と約束すればいいのです。
重要なのは、「受容」と「共感」です。まずはその気持ちをしっかり受け止め、共感する。そのうえで、「支持」「保証」「説得」という段階を踏みます。「確かに君の言うとおりで、怒るのは当然だ」と支持して、「もうそういうことが起きないように、こうするよ」と保証・説得するのです。
説得に対して「前にもそう言って何も変わらなかったじゃない」と女性に返されたら、「保証」の選択肢を設けましょう。つまり、解決案をいくつか提示して、女性に選んでもらうのです。そのほうが自分主導の解決案が提示できるし、何より女性は選択するのが大好きですから。
間違っても、女性が怒っているときに「逆ギレ」してはいけません。ビジネスの場で顧客が無理難題やクレームを言ってきても、「いい加減にしろ」とは返さないでしょう? 女性をお客さんだと思って、ひたすら話を聞く。そして、解決できるように努力する姿勢を見せ続ける。これが基本です。』
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医学博士、心療内科医 姫野友美東京医科歯科大学卒業。2005年ひめのともみクリニック院長。06年より日本薬科大学漢方薬学科教授も務める。『女はなぜ突然怒り出すのか?』『男はなぜ急に女にフラれるのか?』など著書多数。
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医学博士、心療内科医 姫野友美 構成=田中裕康)
(なぜ女は恨みをいつまでも忘れないかと言って、皆今の現代女性、全ての日本の女性に当てはまるとは限りません。過去の出来事は、インターネット時代上書きしたとドライに忘れる若い女性もいます。女性に限らず男性でも執念深く過去のことは忘れず恨みをいつまでも忘れない人もいますし、恨みを果たそうとしている人もいます。ヘビのように執念深いと言えます。一生忘れられないほどの恨みと心の傷が脳に植えつけられた経験と思います。女性だから男性だからと限定的に言うのであれば、日本人の男性と女性、子供から高齢者まで一億人の脳の中をMRIを撮影し分析する必要があります。日本経済のバブル崩壊後失われた二十年と日本は言われ、長引く不況で゛日本人の大人も子供も心が荒び、日々の苦しい暮らしに追われ精神的余裕や心の豊かさが無くなったくなったと思います。不況が回復すれば、日本人の心の荒びも無くなると言う精神科医もいます。復讐代行業が、この世の法律や規則では責任を問えないような恨みを本人に代わって恨み果たすとのサイトが、インターネツトにも出ていました。今の病める日本の社会と世相の反映と思います。超高速情報化時代と言われる日本でも裏の力を持つた人がいるそうです。怖いもの知らずで、男性顔負けの女性も増えましたが、一生脳裏に残るような暴言や恨みを買う事平気でする人間も今の世の中現実に多いのです。 綺麗事では、渡る世間は鬼ばかりで、渡れないと言うことです。長引く不況で、リストラに有ったり、倒産に追い込まれたりで、男性も女性も恨み辛みは皆同じ立場と思います。奢り高ぶり、社会的地位を濫用しても『月夜の晩ばかりではなく、長い人生、天気と同じように恨みを晴らされる闇夜も来る。』と言うことです。精神科医の先生が、鬱病の患者ばかり診察していて、自分が鬱病になり治療を受けている先生もいますとあるベテランの薬剤師さんに聞きました。精神科医によるカウンセリングや薬物治療だけでは治せないと思います。既に昭和61年に大学では周知の事実で、臨床心理学の専門家が、今の治療の限界を指摘していたにも関わらず精神科医は、医学上のクライエントの患者との関係だけで、回復させ立ち直らせることが出来ると思い込んで居られるようです。今の日本の社会に対して、医学者としての問題意識を持ち、正しい眼で真実を探求されているのかと疑問を呈します。鬱病の診断ばかり増やし、総一億鬱病時代に日本をしないで、鬱病患者の回復と今後鬱病を増やさない精神科医として、重い社会的使命と責任が有ると思います。