森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ラズベリー

2005年11月24日 | 自然観察日記
 今年の庭木の冬の準備は一応済んだ。丁寧な雪つり状態での冬囲いは、手間ひまと技術の関係でできない。支え棒を立ててそれに縛り付ける方法で庭木の冬囲いを済ませる。不恰好に縛り付けられた庭木を見ながら、つくづく雪国の悲哀を感ずる。この姿が無ければ冬の風情も全く違うものになるだろ。自然に枝葉を伸ばして咲くサザンカを愛でたいものだ。
 そんな思いをしながら作業をするなか、片隅に赤い実を見つけた。今年二度目の実を結んでくれたラズベリーである。つぶつぶの赤い実は程よい酸味と甘さがあって、気の重い体に活力を与えてくれる。ここかしこに叢生する株の頂にぽつぽつと着く実は私一人が独占できる晩秋のご馳走である