ショウジョウバカマの斜面の一角にイワナシが植栽されていました。非常に自然な状態で生育してはいましたが、植栽されているといったのは、長い間の調査でこのエリアには自生が確認されていないことと中越地域では東山連峰の少し海抜がある地域から見られるという事実からです。この雪国植物園は県内のおよそ800m以下の自生であるなら種を問わず植栽展示するというコンセプトがあるというような話を聞いたことがあります。
興味深いことにイワナシは弥彦山塊には自生が確認されていません。いろいろな種の見本園みたいな山塊なのですが無いのです。しかし、米山には自生していますし、信濃川の対岸にあたる同程度の山塊には自生しています。
勝手に想像していることは、イワナシが太平洋側から新潟へ進出してきたときは弥彦山塊は海に浮かぶ孤島だったのでイワナシが入り込めない状態であり、その後陸続きになってもいまだに生育圏を伸ばせていないのではないか・・・。