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10月下旬、箱根近辺には白い野菊が花盛りで道路わきの法面など至る所で目撃されました。草丈は30~40cm位の株がほとんどです。ものを確かめるために車を止めて観察すると、越後にもこの季節普通にあるシロヨメナでした。しかし、越後の種は「タマバシロヨメナ」という名で区別されますからここのシロヨメナとは異なるはずですが、一見した範囲ではわかりません。強いて言えば葉がさらに細身であることくらいでしょうか。持ち帰っての調べではやはり細い葉が決め手のシロヨメナでよいと判明。この種は関西圏など西日本では似たような他の野菊がいくつか自生しているためしばしば混同されるとのこと。しかし、この季節越後ではタマバシロヨメナをしっかり覚えておけば多種との混合はまずありません。難しいキク科の同定には助かっています。