◼️「仮面病棟」(2020年・日本)
監督=木村ひさし
主演=坂口健太郎 永野芽郁 内田理央 高嶋政伸 江口のりこ
ピエロのマスクをつけた強盗犯が、銃で怪我をした女子大生を連れて病院にたてこもる。たまたま当直を頼まれた医師速水は事件に巻き込まれるが、この病院を選んでやって来たような強盗犯の言動や、院長や看護師たちの不審な行動に疑問を抱き始める。犯人の目的は?病院に隠された秘密とは?
ひとつの謎を追うのではなく、あちこちに疑いが向けられる構成。ミスリードを誘う仕掛けになっている。もっと単純なストーリーを想像していたのだが、二転三転するクライマックスの展開に予想以上。前の場面に出てきた台詞との整合性やストーリーの裏で怒っていた出来事を、きちんと映像で示す丁寧すぎる編集で、引き込まれるミステリーになっている。
永野芽郁目当てで観たのは否定しない(実はエキストラにも応募した😝)。朝ドラ「半分、青い」で演じた、笑顔は絶えないけれどその裏側に憂いを抱え込んでいるヒロイン役がよかったから、ニコリともしないこの映画の役はミスキャストでは?と勝手に思っていた。しかしその想像は誤り。クールな役を見事にこなす。今年は「キネマの神様」の助演もよかったし、これからもおじさんは応援しますww。