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お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル

2023-07-29 | 映画(あ行)

◼️「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル/Indiana Jones and the Dial of Destiny」(2023年・アメリカ)

監督=ジェームズ・マンゴールド
主演=ハリソン・フォード マッツ・ミケルセン フィービー・ウォーラー・ブリッジ ジョン・リス・デイビス

ハリソン・フォードは「スターウォーズ」のハン・ソロ以来憧れの存在。インディシリーズは、第1作「レイダース/失われたアーク(聖櫃)」を映画館で観た世代なもので、前面に打ち出されたディズニー映画でござーい!とのアピールが嫌で仕方ない。どうしてタイトルに今さら"と"を付ける?、ロゴのデザインが平坦でダサくなってる、とまぁ目くじらを立てたらきりがない💢。そんな不満はあるのだけれど、ハリソン=インディの花道を見届けるのは俺たち世代の役割だ。そんな気持ちでいざ、映画館へ。

パラマウント映画のロゴマークから山の映像がオープニングになるお約束(細かくてすみません)は破られて、オールドファンをまずイラッとさせる。しかし、そこから続く第二次大戦中のエピソードが危機また危機の見せ場になっている。いかんせんこのシーンは暗いのが残念。「ハン・ソロ」も前半は暗い場面のアクションが多かったよな。ディズニー資本だとみんなこうなるのか?いかんいかん、ディズニーを頭から追い出せ。ドイツ兵に化けたインディはCGで若造り。ロンギヌスの槍というパワーワードを退けてしまうアンティキティラのダイヤルとは、どれだけすごい代物なのか?。映画のツカミとしてはまずまず。

そこから先は冒険また冒険。モロッコの迷路の様な街を走り回り、ギリシャの海にダイブ、シシリー島と世界を股にかける大活躍。決して飽きさせることはない。クライマックスはこれまたスケールの大きな話になっているけれど、壮大なSFに持って行った前作「クリスタル・スカルの王国」と比べたら格段にいい。手堅い演出と考古学者であるインディのキャラクターが活かされた展開。これまで僕が観たジェームズ・マンゴールド監督作では、信念ある頑固な男たちが感動を与えてくれた。スピルバーグのジワジワ観客を追い詰める娯楽映画の演出とは違うけれど、それぞれのキャラクターが伝わりやすい気がする。出番は少ないながら、アントニオ・バンデラスもジョン・リス・デイビスも、わずかな台詞から生き様が伝わる。

アポロ月面着陸で盛り上がる1969年が舞台。時代の変化を印象づけるためか、ビートルズの楽曲が派手に使われている。なるほどねー、でもあの曲のリリース、もうちょっと前じゃない?。あー、雑念がw。でも勇壮なレイダースマーチが上書きしてくれる。やっぱりジョン・ウィリアムズ最高。

80歳を前にした撮影当時に、ハリソン・フォードがインディを演じてくれたことに感謝。後日談としては申し分ない。役者を替えてシリーズとして存続させたい、ディズニーの思惑がにじんでる気もするが、まあそれもビジネス。オールドファンには、ラストのやり取りが嬉しかったね。


コメント
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