一昨日の早朝のこと、和宮様が「世界が突然変わったぞよー」とまどろみの中にいたオイラを叩き起こしてきた。ウクライナの和平が実現したのかとも思ったが、まさか、どうも違うようだった。そして、うれしそうに「雨戸を開けなされ」とおっしゃるのであわてながら雨戸を開ける。すると、裏山の銀世界のパノラマが迫ってきた。
あわてて、カメラ片手で外に行く。山並みにうっすらとにわか雪が積もっていた。すでに朝日が昇ってきているのでもう雪は消えていく過程にあった。手前に見える「河津桜」のつぼみがほんのり恥じらいでいた。街中のカワズザクラが満開だというのにわが家の春はまだまだおあずけだ。
枝に積もった雪は水分をいっぱい含んだ「べた雪」だった。河津桜も開花してよいのやら迷っている様子だ。午後にはすっかり雪も消えてアイスバーンの心配もほぼなくなっていた。
近くにある「カンヒザクラ」はやや日陰にあるので雪は白い。一番に咲くカンヒザクラも濃い紅色の蕾を用意している。こちらもいつ開花するかを検討中だ。当局の検討中はあてにならないが、植物は謙虚に結果を出してくれる。
同じように「ボケ」も開花寸前だった。雪が降らなければ当然開花を観られたに違いない。気温は確実にあがっているが山からの風は強く冷たい。これでは確かに開花とは判断できない。
そんななかでも、挿し木一年生の「ネコヤナギ」が冬の寒さの中でも枝を伸ばして開花していた。挿し木が、伐った数本の竹の防寒で生きていたことに感謝する。経験則で言えば、冬を越えられる挿し木は半分もいれば上等だからだ。それほどに、手をかけ、ハウスを用意すれば越冬もできそうだが、現実はそうはいかない。
きょうの段階では、桜の開花はあと数日のうちに実現できそうだ。この時期、去年は見事に開花していた「ヒメコブシ」も大木になったもののまだ睡眠状態が続いている。春がすぐそこに。