先月末からぼちぼち手を付けてきた茶畑跡の荒地にジャガイモ畑を作ることになった。しかし、茶木の根っこが一部残っていたり、大小の石も残っていたり、その後猛威を振るったススキ群落の根っこがあったり、畑にするにはかなり難航する。そのため、耕運機のスクリューの軸が折れてしまうという事態にもなった。さいわい、1本の新しい軸を変えただけで耕運機は復活できたが、力による現状変更はいい結果は生まない。ススキの根っこの除去には鶴嘴の活躍はあったが、全身を使い筋肉痛にもなる。
しかし、数千年前か数万年前かはわからないが、もともと付近に川が流れていたようで石が続々出てきた。こりゃあ、家庭用の耕運機じゃあ歯がたたないや。なにしろ、30cm前後の石も出てくるのでこのときもツルハシが大活躍。わが菜園はクワよりツルハシが常用する理由があるわけだ。ひどいときは、3cm径の重い鉄棒をもってきてテコの原理で石を排出することもあった。
はじめて移住したときには50cm前後の石があちこちあり、一つの石を一日がかりで掘り出したこともあった。今ではそんなパワーはないが、当時は希望に満ちていたから楽しく作業ができていた。また、近くの古道は武田軍を攻める家康軍が行軍していたらしいから、家康の座った石がここにあったかもしれない !?
毎回のように、小さな石はバケツに収穫し、ビニール・プラスチック類も回収する。以前は掘り出した石の処理に困ったが、今はこの石が貴重なのだった。
というのは、裏山への坂道の補強に石を使うのだ。数年前に階段を手作りで作ったものの、経年劣化や少しづつ土砂が流出しているので石の補給が必要になっている。つまり、ここに石捨て場となって再活用しているというわけだ。さらに、家屋の土台もじわりと土砂が減ってきていることもあり、今後、石がもっと補給しなければならないことがわかった。いずれ、大量の砂利を購入しなければならないだろう。
さてこうした経過を経て、畝ができあがっていく。さっそく、「メークイーン」と「アンデスレッド」、さらには初めて栽培する「インカのめざめ」の植え付けが完了した。あと、3本の畝を作ればジャガイモ畑はすべて完了となる。
ジャガイモの植え付けの後は、防寒・害獣対策だが、トンネルカバーが足りなくなって、接ぎ張りだらけのトンネルとなってしまった。まずは防寒はしっかりやらなくてはと、畝の脇には刈り取ったススキを配置したが、強風が来ると飛んでしまうので、伐根したススキの根っこをいくつか重しにする。というわけで、手元にある「資源ごみ素材」を生かしながらぐうたら作業をゆったり続けている。