畑のあちこちで赤紫蘇や青紫蘇が1・5m四方くらいの大きさに成長していて歩行の邪魔になっていた。和宮様はその葉を使って海苔の代わりにしておにぎりを作ったり、毎朝の野菜ジュースにいれたりしてそこそこ活用をしていらっしゃった。巨大化したその紫蘇はすべてこぼれ種で野生化したものだった。
しかし、巨大すぎて邪魔になり除去することにした。根っこは木のように太くなったのでツルハシで掘り上げることとなった。ちょうど、シソの実がたわわにできていたのでとりあえずその一部を収穫してみた。
まずは、ゴミや汚れを取るため実を4~5回くらい水洗いする。それを数分かけて蒸し上げる。それを大きなフライパンにすべてのシソの実をあけて弱火で水分を飛ばしていく。そこに、ごま油とともに焼酎漬けしていたショウガを細かくスライスしたものをいっしょに炒めていく。つまり、シソの実の佃煮を作ることにしたわけだ。
そこに、焦げないよう注意しながらごま油をさらに加える。それに、醤油・みりん・酒を適量混ぜ込んで試食してみる。味がやや薄かったので、濃縮麵つゆと鰹節を加える。再び、試食してみたらおいしかったので炒めるのをストップする。焦げなかったのでほっとする。調味料はすべてオラのさじ加減なので次回からは同じ味はできないのは毎度のことだ。
トーストやご飯にこれをかけて食べてみる。これは結構イケルと判断し和宮様にも献上してみる。すると、「これは良い味じゃ。何回かお代りをしたぞな。大儀であった。」とのお言葉をいただいた。その後、カレーライスにかけてみたり、ヨーグルトやアイスクリームにもかけて食べてみたら、なかなかイケルことがわかった。大量に作ったので、冷凍にして長く楽しむことにした。野生化した「野菜」、おそるべし。またもや、野生化した野菜が収入ゼロの年金生活者を助けたのが素晴らしい。「こぼれ種農法」はここでも生きている。