選挙が近い噂だから、立候補予定者の戸別訪問が始まったという話ではない。
先日、暑い日、昼前、地区担当の交番から警察官が訪問してきたことの話。
玄関のチャイムが鳴る。〇〇交番のものですが・・・とインタフォンからの声。玄関の鍵を開けてみると、警察官が1人立っていた。手順どおり警察手帳を広げ、身分証明。交番が作成したものらしい我が家の住民台帳を広げている。氏名は玄関先の表示を見て書き写したようだ。我が家の住人2人分の生年月日、電話番号などを聞こうとした。以前にもこのような調査があり、このときは個人情報についてさほど厳しくなく、きちんと調査に協力したことが記憶に残っていた。
ところが、その調査票がないので協力して欲しいと警察官がいうのである。
え~っ!そんなはずはない。警察官といえども、個人情報保護については守っていただかないと困る。以前の票はどうしたのですか?と問い質すが、近所の方のものはあるのだが、我が家のものについて、古いものがないと話す。
その当時の警察官の氏名までは覚えていないが、戸別訪問してきて、細々と聞いて帰ったことを昨日のように鮮明に覚えていたものだから、その書類がないということが問題で、この書類をなぜ引き継がなかったのか、警察の組織としてどのように個人の情報を保管しているのかなど、逆にこちらから質問攻めにした。
台帳はどのように引継ぎをしているのですか?ウチのがないということはそれを誰が、どこで紛失したのですか?そのことが明らかにならない限り協力できないですね・・・など矢継ぎ早に質していった。
また、運転免許をもっているから生年月日や住所はきっちり警察として保管しているでしょう!警察は横の連携はないのですか?
この結果、縦割り組織で横の連携がないこと。この台帳は電子化はしていないなど、いろいろ警察内部のことを聞きだした。
一方で、近く想定されている大地震に際して、きっちり書類(台帳)を整理しておきたいから教えて欲しい。台帳がないから・・・・協力して欲しいでは、協力はできない。以前の台帳確認ぐらいだったら、さっさと簡単に協力し終わっていたはずだ。
その間40分ほど。
外でセミが賑やかに合唱する中、担当の警部補は台帳の一部しか記載できないまま帰って行った。
十数年前までだと、警察官にはきちんとそのような情報提供は拒否することなく行っていたのだが、現在は個人情報保護が厳しくなっている。
定年を間近に控えたこの方(警部補さん)もそれを前面に押し出した提供拒否に、困惑の表情は否めなかったようだ。