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5.15事件から81年

2014年05月15日 | Weblog
 5.15事件から今年で81年、犬養毅首相が、暗殺される10日前に、当時高まりつつあった軍国主義を懸念する内容で知人に書簡を送っていたことが分かった。

 共同通信によると、書簡の題名は「甚心配」。日付は5月5日となっていて、当時高まりつつあった天皇主権を掲げる政治結社結成の動きが本格化していることを危惧、岡山県倉敷市の神社の宮司に宛てたものだという。書簡で犬養は「似たような結社が乱立しているが、自由な議論ができる結社でない」と指摘した。

 犬養首相は暗殺される際、駆け付けた付き添いの人(女性)に対し暗殺した青年将校たちを呼んでくれ、「話せばわかる」と話したことは有名だ。

 きょう夕方安倍首相が、集団的自衛権の行使を可能にするため、政府の憲法解釈を変更するよう求める報告書を受けて会見を開くことになっているが、安倍政権になってからというもの、右傾化した憲法改正論議がどんどん出てきている。

 5.15事件から81年目に当たるきょう、当時の犬養首相が出身地岡山の友人に宛てた手紙が発見されたというニュースが出てきたのも何かの因縁を感じる。

 第2次世界大戦になった経緯を振り返ると、憲法解釈を変えてまで・・・という気がするのだが。

 報告書を受けて、政権の右傾化が急進展することがないよう祈るしかないのだろうか?
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