福井県おおい町にある関西電力大飯原発3、4号機の再稼働は危険だとして住民らが関西電力を相手取って運転差し止めを求めた訴訟の判決で、福井地裁は住民側の主張を認め、運転差し止めを命じた。原発の運転差し止めを命じた司法判断は福島第1原発事故後初めてだ。
これまでには、2006年に北陸電力志賀原発2号機に関して金沢地裁が出した運転差し止め判決があったが、この判決は高裁で覆された。
大飯原発3、4号機は去年9月から定期検査のため運転は停止中。原子力規制委員会は再稼働の前提となる安全審査を進めている。きょう、関西電力が控訴したことで判決は確定しないため、大飯原発を運転させることは法的には可能になるのだが、過去の裁判例をみると、二審判決までには数年がかかることが予想されている。
判決で樋口裁判長は「大飯原発は地震の際の冷却機能や放射性物質の閉じ込め構造に欠陥がある」と指摘。関電が想定する地震の最大の揺れ(基準地震動=700ガル)について、「基準地震動を超える地震が到来しないというのは、根拠のない楽観的な見通しにすぎない」と述べた。(時事通信)
関西電力は去年7月に再稼働を申請していて現在、原子力規制委で審査中。判決には、判決確定前に内容を実行する「仮執行宣言」が含まれていないため、判決が確定しない限り、審査に適合すれば原発は運転できるという。ただ、再稼働の前提として地元同意は不可欠で、司法判断が確定しない中での再稼働は事実上、難しい状況だ。
原発立地県の住民が原告となって全国で運転差し止め訴訟が起こされていて、愛媛県の伊方原発についても2011年12月に同様の訴訟がおこされている。1審で原告側勝訴は今後、大きな力になるだろうと歓迎している。
『脱原発』は世の中の大きなうねりだ。
そんな中での福井地裁の判決を受け、われわれは"省電力"について真摯に考え、深夜営業などは極力自粛するなど、将来に向け原発がなくても生活できるよう社会環境整備をすることも必要な時期に入っているような気がするのだが・・・
これまでには、2006年に北陸電力志賀原発2号機に関して金沢地裁が出した運転差し止め判決があったが、この判決は高裁で覆された。
大飯原発3、4号機は去年9月から定期検査のため運転は停止中。原子力規制委員会は再稼働の前提となる安全審査を進めている。きょう、関西電力が控訴したことで判決は確定しないため、大飯原発を運転させることは法的には可能になるのだが、過去の裁判例をみると、二審判決までには数年がかかることが予想されている。
判決で樋口裁判長は「大飯原発は地震の際の冷却機能や放射性物質の閉じ込め構造に欠陥がある」と指摘。関電が想定する地震の最大の揺れ(基準地震動=700ガル)について、「基準地震動を超える地震が到来しないというのは、根拠のない楽観的な見通しにすぎない」と述べた。(時事通信)
関西電力は去年7月に再稼働を申請していて現在、原子力規制委で審査中。判決には、判決確定前に内容を実行する「仮執行宣言」が含まれていないため、判決が確定しない限り、審査に適合すれば原発は運転できるという。ただ、再稼働の前提として地元同意は不可欠で、司法判断が確定しない中での再稼働は事実上、難しい状況だ。
原発立地県の住民が原告となって全国で運転差し止め訴訟が起こされていて、愛媛県の伊方原発についても2011年12月に同様の訴訟がおこされている。1審で原告側勝訴は今後、大きな力になるだろうと歓迎している。
『脱原発』は世の中の大きなうねりだ。
そんな中での福井地裁の判決を受け、われわれは"省電力"について真摯に考え、深夜営業などは極力自粛するなど、将来に向け原発がなくても生活できるよう社会環境整備をすることも必要な時期に入っているような気がするのだが・・・