1977年(昭和52年)まで運行されていた住友別子鉱山の鉄道線。線路は採掘場への上部線と市内中心部を走る下部線がある。
私が訪れたのはその中間地点。天気が良いのに誘われて、山の方までウォーキングする。
マイントピア別子まで約5キロの道程だ。5キロぐらいは大丈夫だろうと途中、自販機でキャップ付きの缶コーヒーを買い込み、軽装で歩き始めた。
普段、やや勾配ある道を上下するので、何とか行けるだろうと思ったが、昼前のこと、何も食べるものを持参しなかったため空腹となり、途中でリタイアしてしまった。
川沿いの道をゆっくり歩くと、約40年前までは荷物(鉱石)や人を運んでいたという電車の線路跡に行きついた。線路跡はこれからあと1キロほど山奥まで行くと、道の駅マイントピア別子に到着する。そこでは1部だが、往時をしのばせる観光鉄道も運行されている。
この鉄道はまだまだ山奥まで線路が続いていて、新緑や紅葉のシーズンには明治・大正・昭和の3代を生き抜いた廃線跡を懐かしむ登山客やマニアが訪れる。
鉱山鉄道跡の道、現在は水路になっているが、この線路跡は市内中心部まで続き、水路沿いは遊歩道として整備されている。(市内) (クリックで拡大)