無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

堆肥の切り返し(育苗土用の土ボカシ)

2017-06-28 12:53:01 | 自然菜園の技術 基本
本日、




空梅雨が続き、昨日ようやくまとまったゲリラ豪雨のような雨が1時間だけ降りました。

夜中でしたが、堆肥の切り返し前日だったので、かけてある薄地のブルーシートを剥ぎ、雨に当てて吸水させておきました。
堆肥の切り返し1回目には結構水がいる場合が多いので、乾いている表面だけでも雨を当てることができて良かったです。


表面は、40℃


7合目の中心温度は、50℃。

先週、自然菜園スクールの自然育苗タネ採りコーで、育苗土の再生として、育苗土と余った苗をきっちり計り、土ボカシとして発酵させた最初の切り返しです。

最初の切り返しは特に大切だと思っております。

最初の切り返しを、7合目で45~50℃の内に、積み込んでから7日で行うと、水分調整、切り返しなどとても楽になります。


切り返しの前に、表面に米ぬかをうっすらかけて、




切り返すと、中心は、ちょうどいい水分量で熱く発酵しており、表面あたりは菌の発酵によって真っ白く産毛立っていました。

もう少し、日にちが経っていたら、水分不足で、発酵が止まるか、過発酵で焼け堆肥になる一歩手前だったので、そうなる前の理想的な切り返しのタイミングだったようです。


水分不足が始まっている場所に、水をかけてあげます。




切り返して発酵が止まっている水不足の場所にも水をたっぷりかけてあげてから、


堆肥の発酵の偏りをなくすようによく混ぜながら、隣に切り返し積み直します。


富士山型に積み上げます。


切り返しは同じ場所で行わないのが基本です。

元々切り返す前のところは、一番下に敷いたモミガラの層が見えています。


切り返し前

切り返し後

右から左に移動しました。


元々あった場所は、腐敗しないように、クン炭などをで覆っておき、乾燥させておくと、今度の切り返しの際に重宝します。

一度堆肥を造っている場所を腐敗させてしまうと、二度と良質な堆肥が仕込めなくなるので、気を使うところです。


♯1100の薄地の通気性のあるブルーシートをかけて完成です。

表面の温度計で、次の切り返しを予想できるようにしておき、再発酵を待ちます。


雨の多い時期なので、雨が多い日は、さらに、写真のように厚地の♯3000ブルーシートで覆い、水がしみこまない、下に溜まらないようにします。


今回は、タイヤの上に厚地のブルーシートをかけて、まさに富士山といった感じに、薄地のブルーシートの上にふんわり厚地のブルーシートで、急な大雨に備える梅雨バージョンをやってみました。

梅雨を味方につけると、ほどよい気温と雨水で、発酵が促されますが、
梅雨は敵にまわりやすく、そうなると腐敗、虫が卵を産みに来てしまいます。

この時期から育苗土を仕込むことができると、来年に間に合うので助かります。



2017年土内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

今年度は、いつもの第1水曜日に
城山公民館 18:30~21:25

18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答


新年度も第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。お楽しみに~
新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~春編~」

7/5(水)― 梅雨の草対策、夏野菜の種まき、ニンジンの種まき
8/2(水)夏野菜の延命法、秋野菜の真夏の種まき、定植のコツ
コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする