新刊発売中!!『とことん解説!タネから始める 無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜』(洋泉社)

2/11(日)東京講演会『自然菜園で、安心・安全な無農薬の野菜を育てよう!』〜自然菜園スクール大月校・開校記念講演会〜
本日、
ときどき
。

長野県有機農業研究会のお知らせにあった「自然栽培&タネ」の講演会に、車で1時間位の小諸市ステラホールに行ってきました。
第一部 もう一度自然界から学ぶときが来た
―無肥料自然栽培の考え方・取り組み方―
講師:自然栽培農家・関野 幸生さん
第二部 いのちの種を未来に
―いま、なぜ固定種の種が大切なのか―
講師:野口種苗研究所・野口 勲さん
の今をときめく『固定種野菜の種と育て方』のお二人がわざわざ埼玉からお越しいただけるイベントで、勉強させていただきに行ってきました。
野菜の勉強が大好きで今のお仕事をさせていただいているのですが、なかなか聴きに行けるタイミングに恵まれず、今回は、ラッキーでした。
全国で講演しているお二人ですが、なかなか行けないかと思い、お二人が伝えたいこと、大切なことをご紹介シェアさせていただければと思います。


関野幸生さんの自然栽培は、とても有名で、著書を読んで、一度農園を訪れたい、お話しを聴きたいと思っておりました。
農家さんで、自家採種まですべて行うのは、とても手間がかかるため、なかなかできないことだと実感しております。
実際にどのように、無肥料栽培と自家採種を両立し、どんな想いで栽培されているのか興味がありました。

講演の最初は、プロジェクターのトラブルもあり、ホワイトボードで、なぜ無肥料栽培でも野菜が栽培できるのか、光合成の仕組みから始まりました。

関野さんが農家を継いでから試行錯誤の中で、現在の無肥料・自然栽培ができるのは、自家採種と連作だそうです。
もちろん、農家としての野菜の栽培をマスターした上での、にじみ出る説明でした。


自家採種を可能にする、固定種の野菜は、ばらつきがあり、

現在も無肥料栽培できるようにするための栽培管理を日々研究しておられます。


関野さんといえば、相模半白キュウリですが、美味しいキュウリですが、栽培をやめる農家が続く理由もある育てにくく、収量も、輸送にも難がある昔ながらのキュウリです。
そのキュウリと向き合い、切磋琢磨して自家採種8年目に、急に樹形が変わってきて育てやすくなってきているものの、まだまだ試行錯誤が続いているようで、農家の努力がにじみ出ておりました。
ランチを各自食べた後、


野口種苗研究所・野口 勲さんの登場です。
野口さんの講演は、6年前に講演を聴いておりましたが、この6年でものすごくバージョンアップしており、本来は、5時間半かかる内容を一部割愛して3時間半の休憩なしの講演でした。

私もよく聞かれる固定種野菜とF1野菜。さすがにわかりやすくまとまっております。
今回は、遺伝子組み換えの野菜以外のお話しでした。

現在市場に出ている野菜のほとんどがF1(1台雑種)野菜です。
固定種とF1種の違いがわかりやすくまとまっております。

F1種は、1代雑種なので、異品種を交雑させるために、除雄(おしべを取り除き)が欠かせません。

アブラナ科野菜は、自家不和合性という自分の花粉は自分につかないはずでしたが、その機能が働かない蕾受粉によって、本来受粉できないアブラナ科どうし(ダイコンとカブ)が受粉できるようになるいきさつや

現在、高濃度の二酸化炭素をハウス内で充満させ、人は危険では入れないので、ミツバチによる異品種どうしの交配が主流になっております。

除雄を必要しない、雄機能が衰退した異常花「雄性不稔」の発見により、

世界の交配の主流は、種苗会社を中心に、現在のF1品種の交配の仕方も、除雄を必要とする人の作業から、「雄性不稔」の利用によるF1種づくりに急速に移行しているのがわかります。

異常花「雄性不稔」は、アメリカで、タマネギから始まり、


現在では、ミトコンドリアの異常によって生まれ、女系のみ未遺伝することも化学的にわかってきております。


現在、雄の異常花「雄性不稔」によって、ほとんどのタマネギ、ニンジン、ダイコンなどの交配種(F1)に切り替わってきているそうです。
ですので、自家採種しようとすると、花が奇形ため、自家受粉できなかったり、
周囲の雄性不稔を受け継いで広げてしまう危険性が非常に高まっているといえます。

実際に、タキイ種苗さんでは、SP、サカタのタネさんではEXと雄性不稔技術を駆使した高価な種子が定番になっております。

野口さんは、そのような「雄性不稔」受粉に利用されるミツバチたちの異常行動(イナイナイ病)は、ネノコチド農薬だけでないと推察しておられました。

今回の講演会は、濃厚なもので、初めて聞いた方には衝撃でしょうし、1回では理解できない位の情報でした。
是非、皆様も直接聴ける機会がございましたら、是非ご清聴いただけるといいと思います。
現在、周囲には食べきれないほどの商品価値のある食品はたくさんあります。
しかし、農薬も化学肥料だけでなく、遺伝子組み換え、雄性不稔などを利用せず、持続可能な従来の食べ物は、ほとんど出回っていないのが現状にすり替わってしまっております。
せめて自分で食べる食べ物、子供や孫たちに食べさせたい食べ物を育てることができる家庭菜園ではまだ可能性を感じております。
恐怖からではなく、愛おしい野菜を育てて楽しみながら生きたいと切に思いました。

現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座』オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。
※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。
2018年土内容充実で、
城山公民館「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。
毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。
この冬の菜園ができない時期にこそ、知っておいてほしい土づくりの基本を行います。
次回から2回にわたって、今度は菜園の環境を調え、病虫害を出にくくし、体力や持久力をつけるトレーニング(菜園プラン)にするのかを行います。
少量多品目を育てることは農家さんでも難しく、家庭菜園ならではの最低限の知識や工夫を学び、病虫害、連作障害が起こりにくく、それでいて野菜を育てれば育てるほど土が良くなっていく菜園プランをご紹介する予定です。
今年度は、いつもの第1水曜日に
長野市城山公民館 18:30~21:25(当日、記録用動画撮影いたしております)
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答
新年度も第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。
◆次回以降の予定
【テーマ】
1/10(水) -病虫害に負けない無農薬栽培の土づくり
2/ 7(水)-菜園プラン① 連作障害の出ないプランの立て方
3/ 7(水)-菜園プラン② 菜園プランの極意
こちらも冬の菜園の出来ない時期に、お楽しみに~

2/11(日)東京講演会『自然菜園で、安心・安全な無農薬の野菜を育てよう!』〜自然菜園スクール大月校・開校記念講演会〜
本日、



長野県有機農業研究会のお知らせにあった「自然栽培&タネ」の講演会に、車で1時間位の小諸市ステラホールに行ってきました。
第一部 もう一度自然界から学ぶときが来た
―無肥料自然栽培の考え方・取り組み方―
講師:自然栽培農家・関野 幸生さん
第二部 いのちの種を未来に
―いま、なぜ固定種の種が大切なのか―
講師:野口種苗研究所・野口 勲さん
の今をときめく『固定種野菜の種と育て方』のお二人がわざわざ埼玉からお越しいただけるイベントで、勉強させていただきに行ってきました。
野菜の勉強が大好きで今のお仕事をさせていただいているのですが、なかなか聴きに行けるタイミングに恵まれず、今回は、ラッキーでした。
全国で講演しているお二人ですが、なかなか行けないかと思い、お二人が伝えたいこと、大切なことをご紹介シェアさせていただければと思います。


関野幸生さんの自然栽培は、とても有名で、著書を読んで、一度農園を訪れたい、お話しを聴きたいと思っておりました。
農家さんで、自家採種まですべて行うのは、とても手間がかかるため、なかなかできないことだと実感しております。
実際にどのように、無肥料栽培と自家採種を両立し、どんな想いで栽培されているのか興味がありました。

講演の最初は、プロジェクターのトラブルもあり、ホワイトボードで、なぜ無肥料栽培でも野菜が栽培できるのか、光合成の仕組みから始まりました。

関野さんが農家を継いでから試行錯誤の中で、現在の無肥料・自然栽培ができるのは、自家採種と連作だそうです。
もちろん、農家としての野菜の栽培をマスターした上での、にじみ出る説明でした。


自家採種を可能にする、固定種の野菜は、ばらつきがあり、

現在も無肥料栽培できるようにするための栽培管理を日々研究しておられます。


関野さんといえば、相模半白キュウリですが、美味しいキュウリですが、栽培をやめる農家が続く理由もある育てにくく、収量も、輸送にも難がある昔ながらのキュウリです。
そのキュウリと向き合い、切磋琢磨して自家採種8年目に、急に樹形が変わってきて育てやすくなってきているものの、まだまだ試行錯誤が続いているようで、農家の努力がにじみ出ておりました。
ランチを各自食べた後、


野口種苗研究所・野口 勲さんの登場です。
野口さんの講演は、6年前に講演を聴いておりましたが、この6年でものすごくバージョンアップしており、本来は、5時間半かかる内容を一部割愛して3時間半の休憩なしの講演でした。

私もよく聞かれる固定種野菜とF1野菜。さすがにわかりやすくまとまっております。
今回は、遺伝子組み換えの野菜以外のお話しでした。

現在市場に出ている野菜のほとんどがF1(1台雑種)野菜です。
固定種とF1種の違いがわかりやすくまとまっております。

F1種は、1代雑種なので、異品種を交雑させるために、除雄(おしべを取り除き)が欠かせません。

アブラナ科野菜は、自家不和合性という自分の花粉は自分につかないはずでしたが、その機能が働かない蕾受粉によって、本来受粉できないアブラナ科どうし(ダイコンとカブ)が受粉できるようになるいきさつや

現在、高濃度の二酸化炭素をハウス内で充満させ、人は危険では入れないので、ミツバチによる異品種どうしの交配が主流になっております。

除雄を必要しない、雄機能が衰退した異常花「雄性不稔」の発見により、

世界の交配の主流は、種苗会社を中心に、現在のF1品種の交配の仕方も、除雄を必要とする人の作業から、「雄性不稔」の利用によるF1種づくりに急速に移行しているのがわかります。

異常花「雄性不稔」は、アメリカで、タマネギから始まり、


現在では、ミトコンドリアの異常によって生まれ、女系のみ未遺伝することも化学的にわかってきております。


現在、雄の異常花「雄性不稔」によって、ほとんどのタマネギ、ニンジン、ダイコンなどの交配種(F1)に切り替わってきているそうです。
ですので、自家採種しようとすると、花が奇形ため、自家受粉できなかったり、
周囲の雄性不稔を受け継いで広げてしまう危険性が非常に高まっているといえます。

実際に、タキイ種苗さんでは、SP、サカタのタネさんではEXと雄性不稔技術を駆使した高価な種子が定番になっております。

野口さんは、そのような「雄性不稔」受粉に利用されるミツバチたちの異常行動(イナイナイ病)は、ネノコチド農薬だけでないと推察しておられました。

今回の講演会は、濃厚なもので、初めて聞いた方には衝撃でしょうし、1回では理解できない位の情報でした。
是非、皆様も直接聴ける機会がございましたら、是非ご清聴いただけるといいと思います。
現在、周囲には食べきれないほどの商品価値のある食品はたくさんあります。
しかし、農薬も化学肥料だけでなく、遺伝子組み換え、雄性不稔などを利用せず、持続可能な従来の食べ物は、ほとんど出回っていないのが現状にすり替わってしまっております。
せめて自分で食べる食べ物、子供や孫たちに食べさせたい食べ物を育てることができる家庭菜園ではまだ可能性を感じております。
恐怖からではなく、愛おしい野菜を育てて楽しみながら生きたいと切に思いました。

現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座』オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。
※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。
2018年土内容充実で、
城山公民館「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。
毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。
この冬の菜園ができない時期にこそ、知っておいてほしい土づくりの基本を行います。
次回から2回にわたって、今度は菜園の環境を調え、病虫害を出にくくし、体力や持久力をつけるトレーニング(菜園プラン)にするのかを行います。
少量多品目を育てることは農家さんでも難しく、家庭菜園ならではの最低限の知識や工夫を学び、病虫害、連作障害が起こりにくく、それでいて野菜を育てれば育てるほど土が良くなっていく菜園プランをご紹介する予定です。
今年度は、いつもの第1水曜日に
長野市城山公民館 18:30~21:25(当日、記録用動画撮影いたしております)
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答
新年度も第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。
◆次回以降の予定
【テーマ】
1/10(水) -病虫害に負けない無農薬栽培の土づくり
2/ 7(水)-菜園プラン① 連作障害の出ないプランの立て方
3/ 7(水)-菜園プラン② 菜園プランの極意
こちらも冬の菜園の出来ない時期に、お楽しみに~
