無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

大地の再生 矢野智徳さんから学ぶ

2018-02-22 12:40:02 | 日々の自然菜園
新刊発売中!!『とことん解説!タネから始める 無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜』(洋泉社)

自然菜園スクール2018只今、生徒さん募集中~


本日、

久々に昼まで寝てしまいました!先週の11日(土)~21日(水)の11日の期間、ほとんど出張や地域の巻き狩り猟参加などで、ほぼ留守で移動続きでしたので、久々のまったりな日です。

無事東京・山梨での自然菜園スクール大月校『自然菜園入門集中コース』2日間の記念講演会・説明会も終わり終わり、その山梨にむいた足で念願だった大地の再生講座に参加してきました。


大地の再生講座結の杜づくりとは、特に「大地の血管である水脈」と「空気」に着目して、全国各地で現地の自然素材を使った環境整備、自然治療を、
一人で行うには多大な費用と労力が必要な作業でも、助け合いながら、みんなで協力して作業を行う自然が主役の講座です。

かつては、里山で暮らし自然の営みの中であらゆるものが循環していました。

それは、有機物だけの側面ではなく、石垣や手掘りの水路など自然素材で空気も水も循環し、日常生活で補修しながら生きてきたので、大地は呼吸して循環していました。

ところが、コンクリートやアスファルトで囲まれるようになった大地は、呼吸ができず、現在危機的な状況です。

大地の再生講座では、この人が作りだした問題をまだ大地が死ぬ前に再生させる活動だと思いました。




ずっと参加したかった講座で、5年間なかなかにって調整ができず、今回運よく参加できました。

杜の園芸の矢野智徳さんの座学で、大地の再生を環境ファクターから学ぶことができました。

地理学の応用で、環境がどのように構成され、どのように空気と水が地上だけでなく、地下に流れているのかが見えてきます。

すでに矢野智徳さんは、農業の分野特に自然栽培・無肥料栽培も有名で、無農薬・無肥料栽培ができる場所と出来ない場所があり、その環境の空気と水を調えることで、
全国でご指導され、成果をあげてきております。




参加日の現場(作業)は、冬の農道の整備でした。

去年まで水であふれぬかるんでいた農道は、大地の再生により1年で、地域住民もよろこぶ水はけのよい農道になってきています。

今回は、冬の農道整備で、一部イノシシによる穴掘りが見られたりする中、どんな仕事(作業)をするのかワクワクでした。




イノシシが穴を掘ったのであれば、イノシシによる被害だと感じてしまうのが一般的な考えで、綺麗に直すと思いきや。

矢野さんの自然観察は違いました。


矢野さんは「イノシシ先生」とイノシシがガスの溜った欠陥を見つけ穴を掘ってくれていると説明してくれたあと、
ただ整地し直すのではなく、イノシシが空けた場所を中心によりガスが抜けるように、大地をメンテナンスし始めました。


結果、あぜ道は、人間目線ではきれいに直しませんでしたが、大地は呼吸ができる形に再生したようです。


畦や周囲の草刈りも、「風の草刈り」という折れ曲がる先端のみを刈りはらう、普通の人が見たら、中途半端どころでない草刈りが見事でした。

「風の草刈り」によって、逆に草は勢いをなくし、おとなしくなるというので不思議なものです。


排水路のメンテナンスも、移植ゴテ1つで整備し、

排水路もただ直線でつなぐのではなく、蛇行させ、溜りを作り、自然の摂理がそのまま活かされていました。




農道の水脈のメンテナンスを終え、みんなでバークチップを敷きつめ、農道整備の作業は終了。

ただ表面をきれいにする整備ではなく、大地が呼吸できる整備に感動しました。


このような数十年耕作放棄された田んぼが、


1年で見事な田んぼに生まれ変わり、






2年目を迎える冬に、田んぼの「溝掘り」、「点穴」をし、冬の田んぼの野良仕事。

春までに大地が緩む人仕事でした。

パソコン業務ばかりやってまなった身体には最高のリハビリにもなりました。

庭の仕事などもしてきた経験もありましたが、視点や作業どれもが目から鱗で、今後の自分でも実践してみたいことだらけでした。

大地の再生の視点をもった栽培法がどんどん産まれてきそうです。

大地の再生講座に興味のある方は、大地の再生講座facebookページにから日程などを調べて参加お奨めいたします。


今年は、山梨の大月市とは縁が深まりそうです。


3/8(木)スタート!! 千曲市戸倉創造館で2018年3~2月に千曲市教室開校します!!
『無農薬無化学肥料でもしっかりやればできる!自給稲作入門講座』

場所:戸倉創造館2階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円、一括申し込み15,000円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ

●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)




現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。

※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。


2018年土内容充実で、
城山公民館「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。
毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

この冬の菜園ができない時期にこそ、知っておいてほしい土づくりの基本を行います。
次回から2回にわたって、今度は菜園の環境を調え、病虫害を出にくくし、体力や持久力をつけるトレーニング(菜園プラン)にするのかを行います。
少量多品目を育てることは農家さんでも難しく、家庭菜園ならではの最低限の知識や工夫を学び、病虫害、連作障害が起こりにくく、それでいて野菜を育てれば育てるほど土が良くなっていく菜園プランをご紹介する予定
です。

今年度は、いつもの第1水曜日に
長野市城山公民館 18:30~21:25(当日、記録用動画撮影いたしております)
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答


新年度も第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。
◆次回以降の予定
【テーマ】
1/10(水) -病虫害に負けない無農薬栽培の土づくり
2/ 7(水)-菜園プラン① 連作障害の出ないプランの立て方
3/ 7(水)-菜園プラン② 菜園プランの極意

こちらも冬の菜園の出来ない時期に、お楽しみに~
コメント (8)
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