自然菜園公式グッツ第一弾「レッツ!草マルチ」エコバックの紹介動画
いよいよ今週末オンライン自然菜園セミナー3連ちゃん
6/26(土)
①『自然菜園 根本講座』「ピーマン(トウガラシ、シシトウ、パプリカ)の原産地とコンパニオンプランツの活かし方」13:30~15:30
②『オンライン自然菜園Q&Aセミナー』第12回 ミニ講座「タネの播き方」18:00~19:30
6/27(日)
③自然菜園オンライン見学会 ※直接現地参加者は定員に達しましたので、オンラインのみ募集中~
6/14に梅雨入りした長野です。梅雨に入ったら、実験したいことが1つありました。
それは、去年も行った太陽養生処理実験の続きです。
BLOF理論の小祝先生から教わり、有機農業の最新の技術を実際にやってみることで、「太陽養生処理」の有用性を家庭菜園にも活用できないか。
家庭菜園の場合、ポイントは何か、失敗する原因は何か?メリットデメリットは何か?など師匠たちに教わったことを教える前に、実際に畑で実験を繰り返し、実体験とそこから学んだ教訓を活かしてご指導させていただいております。
菜園、自給栽培なんでも相談室「オンライン自然菜園Q&Aセミナー」 を毎月開催しているのですが、
庭や市民農園、連作障害、元田んぼなど困っている方に、「太陽養生処理」は有効なのですが、何分高等テクニックなので、伝えるのが難しいものです。
去年の実験の結果、「太陽養生処理」と「太陽消毒」の違いや、太陽養生処理で失敗しやすい原因の一つが、「水分不足」だと実際に行ってみることで、色々わかりました。
今回は、1日10㎜以上雨が降りそうな日を狙って、再び「太陽養生処理」を行えるように準備してきました。
この畑は、元田んぼで、5畝あった場所を4畝に統合しようと改良中の場所です。
とても粘土が強い土壌なので、雨が降ってしまうと水たまりができ、水はけが悪く、耕すのも大変になる土です。
そこで、土が乾いているときを狙って、土に米ぬかや腐葉土、草などを鋤き込み、畝を雨が降る前日に仕上げておきました。
今回予報通り1日雨が降り続いて畝がしっかり水浸しになったので、いよいよ「太陽養生処理」実験を始めようと思います。
今回は、自家製の微生物資材を使う前に、前日の雨+50ℓの水でさらに畝の水分量を80%以上に調整しました。
今回は、気合を入れて、納豆菌を培養してその有用性などを体験してみようと思いました。
豆乳300㏄に、100gの黒砂糖、そして50gのつぶした納豆を6ℓの水で、温かく雨が入らない軒先で、水槽に使っていたポンプで空気を送りながら3日間培養しました。
納豆菌は、ある意味最強の菌で、指先がぬるぬるしていい感じに培養できていたようです。
今回は、前回もつかったマイエンザの3日目の活性液だけでなく、納豆菌も同量6ℓ培養して合わせて使ってみようと思います。
マイエンザの中にも納豆菌はいますが、納豆菌によって有機物を積極的に分解してもらうために、納豆菌強化のために別に培養しました。
ジョウロで微生物資材たちを散布した後、すぐに、ビニールマルチを行います。
ビニールがしっかり土の中に埋まり、マイエンザの酵母菌が発生する炭酸ガスが逃げないように、密閉してあげます。
今回は、簡易太陽養生処理も合わせて
やってみようと思いました。ビニールマルチができない場所(ハウス内)などでやる方法です。
実際に、太陽養生処理をする前は、どの程度支柱が刺さるか計ってみましたが、20㎝ほどと固い土壌です。
「太陽養生処理」以外の方法でも土壌改良はできますが、この梅雨の時期~真夏にかけて一番短期間で、水はけをよくし、水持ちもよく、保肥力もアップさせ、この後タマネギ、ニンジンの連作畝にする場合有用な方法に、「太陽養生処理」がぴったりのタイミングです。
ビニールを張ってから1時間もしないうちに、土の中の水分で、ビニールが結露しました。
最低40日(積算温度450~900℃)以上、水分が切れないように密閉できたら、「太陽養生処理」の完成です。
太陽熱養生処理技術PDF- 農林水産省
太陽養生処理は、有機農業の最新技術と前述しましたが、なかかな手間がかかるものです。正直ビニールを使うのが嫌ですが、
毎年行うのではなく、一度しっかり「太陽養生処理」を行い、作物が育つようになったら、その土の団粒構造を維持できる作型(自然菜園)によって、土の団粒化を維持促進できるのでは?と実験を行っております。
今のところ、概ね想定通りですが、このようなことは理論だけでなく、実際にやって失敗して成功して、体験を通じて誰にでもできる再現性の高いレベルまで繰り返し実験することが大切だと思っております。
特に、高い技術ゆえに、家庭菜園で行う時効果的にできるかというと、難しいものを感じていますが、その難しさを容易にできたらいいなーと思っております。
ちなみに、私は植物性のものを中心にやっておりますが、
太陽養生処理についてのマニュアル例もありました。参考にしてみてください。
今週末の6/27(日)の自然菜園見学会でも直接見てもらい、どんなことをやったのが具体的に説明しようと思っております。