始まりましたシニア演劇学校第5期。集まったもんだねぇ、そろそろ応募者も底をつく頃かと思っていたら、なんと今年も7人もの応募があった。たしかにね、退職シニアは毎年間違いなく出てくるわけだし、シニア演劇への関心は年々高まりつつあるから、途切れることなく続いたとしても不思議なことじゃあない。何といっても、シニアは元気、これから一花!の意欲は高い。さらに数年、あるいは5年先、10年先まで続くんじゃないか、この流れ。
開校式、お1人は法事で欠席、6人の方たちが集まった。欠席者も含め女性6人男性1人、相変わらずの女性優位だ。これは当然だ。歳を重ねて元気になるのは女性、引きこもらず積極的に新たなつながりを求めていくのも女性、文化芸術に関心が高いのも女性、シニア世界での女性主導は確実に力を増す。世の中全体、もっともっと女性上位になった方がいいくらいだ。
年齢は60歳から85歳まで、幅が広い。平均年齢68歳はこれまでの最高だ。顔を合わせるまでは、セリフの暗記とか、体力とか不安もよぎり、少し手心を加える必要ありか?と考えていたが、なんのなんの、皆さん、若いこと若いこと!85歳の男性など、普段65歳と見られています、と自己紹介するほどの若さだ。安心した。50歳過ぎれば、人間、名目年齢よりも実質年齢がものを言う、60歳だから、70歳だから同じなんてことはまるでない。60歳でもよぼよぼの人もいれば、80過ぎても若さ爆発なんて人もいる。これは日ごろから痛感していたことだ。歳なんてその人しだい。そう言ってる僕だって、体内年齢は49歳だし、見かけもきっと50代だ、と当人は思っている、から、平均年齢68歳なんて、驚くに値しない。その歳になって舞台に立とうって人たちなんだから、実質年齢若いに決まってる。
遠くは山形市や小国町、米沢、高畠、南陽、川西とこれまた広い地域から集まってきている。地元川西が一人と少ないのは残念だが、昨年のようにゼロでなくてほっとした、のは町長や館長、担当者の思惑、僕としちゃ、どこの人だって関係ない。最後まで頑張って続けてくれさえすればそれでいい。だいたい、市町村の縄張り意識が強すぎるってことだよ。
挨拶では、入校式資料に同封されていた1期から4期までの公演チラシを見てもらいながら、バラエティに富んだ作品を仕上げてきているってことを強調した。こんだけ書けるんだから心配しないでね、ってことで、僕への不安を一掃するとともに、毎回違ったものが作れるのは、常に新しい人と舞台作りができるからだってことを話した。座付き作者としちゃあ、人が変わればそれが刺激になる。受講者の人柄、持ち味、得意技など、諸々見極めつつまったく新しい世界を構想できるってことだ。ありがたいことだ。
今年もまた新しい人たちとの出会い、新作への道が開けたということだ。いや、これ決してやせ我慢なんかじゃないから。やれやれ今年もかぁ!なんてちーっとも思っていませんから。