ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

認知症サポート講座コントIn川西中学校

2016-05-19 07:48:09 | コント

 川西町内の小中学校での認知症サポート講座、始まった。まずは、中学生、2年生全員百数十名が対象だ。コント初戦としては、ちょっと手強い。小学生はたわいもないことでも喜ぶし、高校生となるとお付き合いで笑ってくれたりするから、まず役者も気楽に、そうでもないか、演じることができる。それが、中学生となると、何がおもしろいな?ってけっこうシラーっとしてるし、笑いのツボもオジサンたちとはかなり違うし、うーん、難しい!

 と、不安を抱えつつの本番。台本に駐在さん参加シーンを作ってまだ1週間、本物の駐在さんとは初対面、開演20分前に台本渡して1,2度合わせて、いざ生徒の前に。なかなか出たがりのお巡りさんのようで、おバカなセリフもまんざらでもなさそう。さすがにわずか10分間でセリフを覚えきるのは無理だったようで、手の甲にカンペを刷り込んで出に臨んだものの、何気なくカンニングというのも、初とあって上手くいかず、しばし緊急停止の瞬間はあったが、そこは本物のお巡りさん、観客の生徒たちも好意的に受け止めてくれていた。

 コントの出来は?コント終了後の公演で、講師の役場職員が、コントの内容を巧みに引いて話を進めてくれたので、認知症サポートコントとしては、まず及第点。徘徊ややたらな排便、強度の健忘、過度の興奮など、痴呆症の症状をコントで見てから説明を受ければ子どもたちも分かりやすかったんじゃないかな。対応についても、静かにやさしく敬意を持って接するなどの基本を織り込んであるから、認知症の理解を深める前段としては好適な内容だったと感じた。

 さて、問題は笑いの方だ。子どもたち向けに、仕込んだ中華饅ネタはくすくす笑い、変身!は爆笑、マツコデラックスはすべった。どうかな?と心配だった、バカじゃなぁぁい!ネタ、語尾を上げ下げすることで、バカではないという意味から、バカなんじゃないか、に変わるという言葉遊びだったが、これが大いに受けた。よしよし。意外に不発だったのはズボンを下すその場でうんちポーズが受けなかったこと。これは、演じる位置まずかったこととズボンの下ろし方が不徹底だったことが原因だな。でも、全体としては、まず笑いも起こり、お巡りさんの生出演という意外性もあり、内容を別にしてコントとしてもまずは合格だったと思う。

 これからさらに町内全小学校、置農、地区老人会等、19回の公演が続く。いずれも菜の花座公演の直前ということで、役者にとっては厳しいが、それもよい経験になるはずだ。そして、こんだけやれば、嫌でも町内での認知度は高まって行くことだろう。認知症コントで認知度向上!おっ、なんか駄洒落ぽくていいぞ!

 

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