ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

無駄な時間は許せない!

2016-05-20 08:55:07 | 暮らし

 待ち時間とか、暇つぶしていうのが苦手だ。すごく損した気分になる、というより、そんな時間が許せない。町に出かける時でも、一度に2つ3つの用事は済ませるよう心がけているって話は以前書いた。食事の支度でも、常に幾つかの作業を同時進行させるべく頭をひねっている。食卓に運ぶ時には、片手にごはん、片手に主菜、指には箸を挟み、できれば小皿も一緒に、と、二度手間、三度手間を避けるよう気配りしている。なにも廊下を渡って別室に運ぶというわけではない。調理場と食卓とは、たかだか数歩の距離でしかないのにだ。ともかく合理的に、無駄なく時間と労働を節約したい。職場からも退き、有り余るというほどではなくても、時間にゆとりが生まれた今となってもこの性向は改まることはない。

 このところの時間使用について悩みの種は、育苗プールの水補給だ。3年間も使い続けているビニールのこと、どこからから水漏れするらしく、1日持つのがようやっとだ。なので、朝一番の仕事は、このプールに水を満たすことになる。実に単調な仕事だ。蛇口をひねり、ホースの先をプールに突っ込んでおくだけのこと、満水になるまでの5,6分、ただ待つしかない。一つが終われば、次のプールホース先端を入れ替え、さらに待ち時間。プールは6つ、30分近い退屈な作業?が続く。

 明らかな無駄時間!さて、どうしてくれよう?道路を渡って畑に行き、イチゴ畑の草むしりをしたこともある。田んぼの水を見に行ったこともあった。しかし、どれも別作業への行って帰ってが煩わしい。しかも、起き抜け、あまり動きたくはない。そこでたどり着いたのが、究極の暇つぶし!新聞読む、ことだ。配達された新聞を持ってハウスに行き、水を出したらやおら紙面を開く。いくつか記事を読み終えれば、ホースの先を入れ替え、さらに別の面を広げる。これならその場から離れることはないから、水を出し過ぎて溢れさせるなんて心配もない。ただ、水を気にしながらの立ち読みなので、読解力はおぼつかない。スポーツ欄や三面記事なら問題ないが、政治、経済面や評論的なものになるとお手上げだ。紙面をなんとなく追うだけのことに゜なってしまう。まっ、こんな弱点はあるものの、注水期間の無駄時間の活用としては、これ以上のものはないようで、今日も、朝飯前、ハウスの中で新聞は読み終えた。

 せっかくたどり着いた究極の無駄時間制圧法も、今日で終わり、明日からはプールから水を落として田植えの準備に入る。水に浸かったままの苗は、根回りの土が固まらず田植えに支障を来すからだ。ここらがポット苗の難しいところではあるが、その分、移植後の生育はぜったいだ。わずか2週間程度のプール注水だったが、無駄なく無理なく時間節約を行えたので、心は極めて穏やかだ。そう、苗の生育も順調だしね。

コメント
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