菜の花プラザシニア団の次回公演台本、いよいよ大詰め、エピローグを残すのみとなった。が、しかーし!今、書き上げるわけにはいかない。米だ、田んぼだ、田植えの準備だ。もう待てない。もう先延ばしは不可能だ。
田んぼの均平化、肥料散布、堆肥撒き、田うない、水を入れて代掻き、とにもかくにも、ここまではやらねばならない。田植えの3日前までには。てことは、どうやり繰りしても、ここ数日で田んぼの耕耘まではたどり着かねばならない。こりゃ、容易ならざる事態だぞ。しかも、夜は菜の花座の稽古が週3日に増えているし、シニア演劇学校も始まった。これはどうしたって、緊急事態警報発令だ。台本書きもランニングもすべて中断、田植えの準備に専念する。
まずは田んぼを平らにする作業。トラクター作業が下手な上に、田んぼが小さく変形しているため、どうしても一部端の方が掘れてしまう。、田植え終わって水を入れると、この窪地は苗が水没、他の部分は水がかからないという困った状態に陥る。トラクターが4駆なら下手は下手なりになんとかしのげるはずだが、なんせ、我が家の30年ものは2輪駆動、しかも田んぼの小ささに反してバカでかい。耕耘や代掻きで直すなんて、とても無理。だから、何より先に均平作業。高いところの土を掘って低地に運ぶ。さらに、トラクターの爪が入らぬ四隅を掘り起こす。この作業1日。
次は肥料散布。プロの農家だとトラクターの後ろに専用の散布機械を取り付けて、田んぼをぐるっと走ってお終い、となるんだが、もちろん、我が家にそんな文明の利器はない。以前は、肩から吊ったブラ桶に入れて歩きながら播いていたが、さすがに非効率的、なんかないか?と知恵を絞って、今は、キャリーに肥料を積み込んで、自走させながら、横について手散布するという手法を編み出した。これで肥料を担ぐ重労働からは解放されたが、それでも、田んぼを行ったりきたりしながら手で播き続けるといううんざり作業は残る。しかも、魚粉、骨粉が原料の有機肥料は臭い臭い!この作業も1日仕事。
そして、ようやく堆肥の散布だ。藁を提供している畜産農家から届いた牛糞堆肥をキャリーに積んではフォークですくい取りまき散らして行く。キャリー満杯を6回撒いてようやく1反部終了。田1枚半日、これを3枚分ってことだから、まるまる1日半ってことなんだが、そんな悠長なむことは言っていられない。折からの炎天下、熱射病完全の体に自ら鞭打って、4無謀にも1日で済ませた。堆肥が完熟なのは嬉しいが、フォークではさらさらとこぼれ落ちてしまう。スコップですくうしかないが、これが厄介だった。倍の回数すくう作業が必要だったから。
強引に時間短縮で作業をやっつけ、ようやくトラクター作業にたどり着いた。さっ、これから田んぼ全部の耕耘だ。頼まれた田もあるし、これまた1日仕事になる。またまた晴天、むき出しの腕も顔も一気に真っ黒に焼けて、いよいよ心も体も夏バージョンだな。