ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

後片付けは苦手だ。

2016-05-28 08:04:00 | アート・文化

後片付けは苦手だ。一仕事終われば、酒くらってさっさと忘れ、次に目が向く。前向きな性格って言やぁカッコいいが、要するに移り気でだらしないだけのこと。部屋の整理整頓なんかも、散らかり具合に耐え切れなくなるまで放ったらかしだ。乱雑さへの耐性はかなり高いので、数か月、場合によっては半年近くも手付かずなんて、おっとっと、そこまで言っていいんか?

 農作業とて例外ではない。使い終わった器具類などそのまま放置して、次の作業に移ってしまう。今だって、一昨日野菜苗の植え付けに使った線引きヒモが畑にそのままポツネンと人待ち顔で残っている。米の種まきで使った金たらいも倉庫に居座ったままだしなぁ。

 退職後、時間にゆとりができて、少しはましになったものの、今もできれば後片付けは先延ばししたい、もっと望めば、誰かにやってもらいたい!との誘惑に刃向かえないでいる。まっ、たらいなんか、そこが本来の居場所だと思えばすむことだしっておいおい!

 しかし、どうしたってさっさと片づけしなくちゃならない作業ってものも間違いなくある。それもとてつもなく苦手な仕事だったりすると、やる?延ばす?の葛藤は、愛する人に告白する?しない?に匹敵する難題となる。

 その苦手中の苦手、難敵中の難敵に立ち向かった。トラクターのアタッチメントを代掻きローターから耕耘用ロータリーに付け替える作業だ。田植えが終われば、豆畑の耕耘が待っている。ローターで固い畑土は掘り起こせないから、なんとしても、早急に付け替える必要がある。

 ローターを下して外す仕事は、左程のことじゃない。問題は、耕耘ロータリーを取り付ける作業だ。トラクターから出る2本のアームをロータリーの受け具のピンに差し込むのだが、これがなんともかとも、僕の手に負えない。アームの先端とピンをマッチングさせるようにトラクターをバックさせるってところからして、ダメだ。どうにか、直角に駐車できたとしても、ピンとアーム先端の穴がはまらない。片方嵌めれば、別が遠のく、何度も何度もやり直してみるが、できない。ついには苛立ち高じて、この機械は本当マッチするようにできているのか?とか、何だってこんな面倒な仕組みに作ってあるんだ!とか八つ当たりの罵倒を吐き散らしつつのやけっぱち作業に陥る。こうなるとますます、上手く行かなくなるのが世の常で、以前職場を持っていたころには、我慢しきれず農機屋さんを呼んでしまったほどだ。

 それでも、非力を振り絞ってロータリーを動かし、なんとか、はめ込むことができた。ヤッタァ!!

 あとは上手く行くと思ったら、3点指示の上のつり上げ金具が届かない。ここでもまた四苦八苦、よしっ、これで目出度く完了!!と思ったら、回転動力を伝えるユニバーサルジョイントが外れた。・・・

 と、油まみれになり、肩の筋をおかしくし、炎天に喘ぎ、2時間!かかって、ようやく、元のトラクターに戻すことができた。もう、何十回とやってるの、未だに習熟することができない。きっと、コツがあって、そこをきちんと押さえれば、さささのさ、交換できてしまうのだろう。そんな人間が、1年だけとは言え、高校で農業機械を教えてたなんて、これ絶対詐欺行為だよな。教わった人たち、改めて、すまん!

コメント
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