ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

『女たちの満州』通し稽古!

2016-05-24 16:13:36 | 演劇

 本番1週間前に通し稽古ができたなんて、いつ以来だ?うーん、記憶にないぞ?て、ほどに珍しい。ああ、菜の花座の不甲斐なさが知れ渡っちまうなぁ。このところ、いつだってぎりぎり、追い詰められてホールドアップ、ゴメンナサイ!寸前、なんとか窮地を脱するってスリリングな舞台作りが続いている。

 この仕上がりの遅さについては、うんざりするほど書いてきた。本の遅れ、演出の不手際、そして、役者の怠慢。この際だから、責任は役者になすり付けてしまおう。だって、今回だっていつもと同じ2か月の稽古期間だったからだ。できるってことなんだよ、その気になれば。仲間うちのなーなー気分、「みんなセリフ入ってないしぃぃ、まっ、自分だってまだ大丈夫じゃね?」このみんなで遅れりゃ怖くない!菜の花座の常識、他劇団の非常識!が大きな血栓となって血の巡りを妨げていたわけだ。

 で、今回は何が違う?それは、新しい人が加わったこと!それも、面識もなければ、つながりもない、まったくの赤の他人が配役に入ったことが大きい。しかも、若手にとっては同年代、こりゃ、意識するわな。いい加減なことできんぞ、って思うわな。しかもしかも、その一人が男性ってことなら、これはもう、無様なことは絶対できない!

 まっ、演出としちゃあ、動機はどうあれ、セリフが早く入ってくれればいいわけで、本番1週間前に曲がりなりにも通せたってことは、これからの連日稽古で一段も二段も上を目指してダメ出しできるってことで、嬉しい限りだ。

 順調に進んでいるのは役者ばかりじゃない。衣装や道具なんかもほとんどそろってきたし、効果音など音響も手筈間違いなしだ。初舞監の采配の巧みさも舞台作りをリズミカルに進めてくれている。ああ、そう言えば、舞監も初めて一緒する人だった。

 つまりはこうだ。集団には時折、外部からの新参者が必要なんだってこと。地域おこしと同じこと、よそ者の存在の大切さってことだ。さあさあ、部外者を迎え入れリフレッシュした菜の花座、納得の行く舞台を仕上げて、これが常態ですが、なにか?と、いたしましょうや。

コメント
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