移り気だ。一つのことをじっくり続けることができない。例えば、台本書いてるだろ、すくに飽きてネットショップを覗いたりネットニュースを見たり、テレビを付けたり。突如思いついてワッフル焼いてみたり、早くから夕飯の支度にかかったりと、ともかく、集中力がない。気まぐれだ。ラインの1工程に張り付いて1つの作業を終日続けている人たちなど、まったくもって崇敬、憧憬の的だ。あの粘り強さが僕にあったら、もうちょっとましな作品書けてんじゃないか?って思うほどだ。
そんな気短、移り気に農作業なんてできんのか?そうだなぁ、たしかに野良仕事はひたすら忍の一言って部分もある。あと一月もすれば始まる田んぼの除草なんか、もう忍耐通り越して難行苦行の領域だもの。自然が相手の農業はお天道さまのご機嫌と生き物たちの気まぐれにお付き合いするしかない部分は大きい。でも、それだけにあっちやりこっちやりの移り気作業が適しているところもあるんだ。
本日の農作業。新聞読みながら育苗プールに水の補給、ブルーベリーの水やりしながら人参畑の除草、田んぼの畦草刈、
機械が途中調子悪くなったので、トラクターのアタッチメントをロータリーからハローに付け替え、
おっと、忘れてた田んぼの水出し。
たった半日でこの作業の多彩さだ。言うまでもないことだけど、どの作業もスイッチ一押しなんて気軽なもんじゃないから。さらに、やる気になれば、枝豆大豆の種まきとか、道路端の空き地にひまわりの種をまくことだってしてもよい。そうか、育苗に使ったシート類も片づけなくちゃなんない。もらったミニトマトの苗も、芽だししたさざげも移植時だ。それから、それから、・・・
なーんだ、次から次と作業に追われてるってだけのことだった。とは言っても、この落ち着かない仕事ぶり、気ままな作業、向いてるなぁ、僕にゃ。これが農業の良さだ、なんて言ったら、プロの農家にどやされるだろうが、趣味の菜園、道楽米作り、余暇の果樹園、+アルファ、ってところが一番楽しいんだと思う。何事も食うためとなると切羽詰まってくるもんだものね。