ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

舞台作ってみた!菜の花座『女たちの満州』

2016-05-06 08:12:59 | 演劇

 これまで舞台の立て込みと言えば、本番前日の仕事だった。パネル中心の装置だと、ようやく間に合うってことも多かったし、ただ並べるだけのことなので、前日数時間の作業でも問題なかった。いや立ててみてドアが開かないとか、パネル間の隙間が大きいとか、解決を迫られることも少なくなかったが、まっ、そこから本番までスタッフであれこれやり繰りして本番に間に合わせることができた。でも、事前に立て込みチェックをしない理由は他にもあって、それは言うまでもなく金銭的な障壁だった。そういうこと、金がない。

 もちろん、金銭的ひっ迫は今も変わらぬ菜の花座3大難問の一つだが、うん?他の2つの問題ってなんだ?ってか?そりゃ、役者がそろわない!客が入らない!の2点だよ、決まってるだろ、今回はたまたま子どもの日行事の関係で、午後からスタッフ付きでまるまる開いているってことで、半日ならなんとか財政負担も可能か、とお借りすることにした。

 集まったのは、やっぱりシニアだなぁ。若手は一人だけ。でも、まっ、いいさ。8人もいればなんとかなる。シニアも舞台にはずいぶん慣れて、以前のように3人で1枚の平台運ぶなんて無様な根性なしはなくなった。まだまだ、図面から並べ方を即座に判断するなんてことはできないが、指示されれば的確に動いてくれる。そう、今回の目玉は、舞台中央に間口4間、奥行き2間半の広い台を作ることと、そこに上がるスロープを上下に設けること、平台だけで30枚以上、それを箱足の上に並べて1尺4寸の高さにする。

 4尺とか1間の長さの目星がたたず、戸惑うメンバーも多かったが、これも経験を積めばわかってくることだろう。一部平面図に間違いあったが、まぁこれもいつものこと、ああだこうだスタッフさんと知恵出し合って、乗り越えた。台上にはすべて黒パンチ敷き詰め。おお、いいじゃないか。予期した通りの舞台が立ち上がった。

 さて、本日のメイン課題、それは布の装置をどう飾るか?だ。布は買って来たままの数十メートルの長さのまま、これを4等分して、2枚ずつ縫い合わせて幅2メートル長さ14メートルの大きな張り合わせ布を作る。即座の縫製作業、こういう仕事になると、これはもうシニア女性陣の独断場だ。数人掛かりでさっさと縫い上げてしまった。この巨大布2枚を舞台奥にひきまわして満州の広大な大地を表現しようという寸法だ。なだらかな丘を形作るのには、すでに何度か使われている半月型パネルを使用、その曲面に布をかけてそれらしく仕上げた。が、こちらはどうもこんもりしすぎているようで、もう一工夫が必要なようだ。

 さらにバトン吊りの満州国の旗、こちらの裁断・縫製も済み、あとは、それの吊り方と落とし方の仕掛け、これは本番前日への課題ってことで、作業は終了。予定時間の残り1時間は、機械室に押し込んだままになっていたシニア演劇学校と子ども演劇教室の装置、道具類を整理して、機械室を本来の機能に戻すこと。こちらも事務局Gさんの的確な指示のもとスムーズに進行。すっきりとした空間が戻った。

 4時間、休憩まったくなしの作業だったが、立て込み、片づけともに順調に済んだので疲れは一切なし、さっ、夜は夜で稽古だぞ!熱心に働いたので、写真撮り忘れ、撤去作業に入って気づき、慌てて撮ったのが上の1枚、このスロープ、置農演劇部製作のもの、ゆがみあってがたがたするけど、今でもお役立ち、お見事! 

コメント
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