ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

いよいよダンスだ!シニア4期生

2015-08-16 08:56:01 | シニア演劇

 シニア演劇学校、いよいよ、11月本公演に向けて始動だ。お盆の真っ只中、どうかな?とも思ったが、ご安心、全員が集まった。みんな熱心なんだよな。

 ストレッチで身体をゆるめた後、いよいよ、課題の曲に合わせたステップの稽古。曲はエルトン・ジョンの「Your Song」。原曲はちょっぴり憂いをまとった愛の歌。君がいる世界ってなんて素晴らしいんだ、ってピアノの弾き語りで、貧しく何も持たない若者の一途な恋を歌い上げている。エルトン・ジョンのオリジナルも悪くはない。切なさに胸をキュンとさせながら聞いたこともあったっけなぁ。でも、これじゃ踊れない。

 ダンスに使うのは、この曲のレゲエバージョンだ。歌い手は、・・CDの解説無くしてしまったので、今のところわからない。著作権の問題あるから、いつか調べないとね。ともかく、ノリのノリの曲に仕上がっている。テンポも緩やかなアップテンポ。歌い方も明るくコミカルで、エルトン・ジョンが甘くせつなく口説いているなら、こっちはお気楽にナンパしてるって感じかな。で、ほんの少しマジ真情ってところがとっても気に入っていた。

 4期生とお付き合いすること数ヶ月、彼らが芝居のラストに踊るとすればこれだよな、これしかない、と勝手にさっさと決めつけてしまった。台本だって、この曲に合わせたコミカルナンセンスで行こう。簡単にそう思いこんでしまうほど、今回のメンバーはどこか不思議とユーモラスなんだ。個性もかなり強烈だ。

 振り付けは、基本ステップだったけど、早くも彼らなりのアレンジが飛び出している。ステップのテンポをもっと早くしては?とか、歩み方もどこか喜劇タレント風に歩くとか、これは楽しみだ。まっその前にステップ自分のものにするってのが待ってるけどね。でも、あっけらかんとポジティブ!見てる僕にはテンポずれとてるとしか思えないのに、よしっ、大丈夫!できた!って自信満々なんだから。おいおい本当に大丈夫なんかい?

 台本は筋立てできたので、今日から書き始める。三日後がお約束の日なんだけど、これはいくらなんでも間に合わない。納期を一週間延ばしてもらって、今週はダンスの復習を自主トレでやってもらうことにした。たっぷり撮ったビデオ見ながらおさらいしてもらうわけだから、まっ、できた!って自信も打ち砕かれことになるだろう。

 でも、このメンバーならやれる。さっ、早くステップものにして、コミカルな自分たちのダンスに作り替えてくれよな。なんなら、カンカン帽とかステッキとか持って踊ってもいいからさ。

 

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やばっ!体重リミットオーバー!走らなくっちゃ!!

2015-08-15 08:13:06 | トレーニング

 台本書きに専心したこの3日、ほとんど家から出ず、ああでもない、こうでもないと、ぐだぐだパソコンに向かっている。その見返りが、体重リミットオーバー!ついに54kgに達してしまった。トレーニングをしている日々は51~2kgだっていうのに、2kg以上も増えた。何年かぶりと言ってももいい54kg台だ。

 これはやばい!身体を見回してみれば、たしかにふくよかになり、ぶよぶよに踏み出す一歩手前の体型に変わりつつある。ここがベースになってしまったら、こりゃ大変なことになる。俄然、危機感に囚われ、唐突に走ることにした。

 どうせ走るなら、坂道やろう。急坂の往復なら、距離は短くともエネルギー消費は大きいに違いない。幸い家のすぐ北側にはブドウまつたけラインのつづら折りがある。バイクツアーや坂バカサイクリストの人気急上昇中のコースだ。車でのドライブも多い。くねくね道をバイクや自転車や車がぶっ飛ばしてくるわけだから、とてもとても呑気に走ったりしていられない。しかし、お盆だ。車もバイクもほとんど走っていない。チャンスだな。

 雨上がりの山道は心地よく車の通りもまったくない。快適な坂ランが続く、と思ったら、とんでもなかった。ブヨだ!ブヨ!大群の襲来ってわけではないが、常に数匹のブヨが周囲を飛び回り、折あらば血を吸わんとうなりを上げている。走っているから刺されはしないが、ともかくうるさい。うるさい、うるさい、うるさい!手を払い、眼前の敵には拝み打ちで反撃するが、走りながらの一撃など身軽に飛び回る奴らには攻撃にさえならない。時には、足を叩きつつ走る。どこまでもどこまでもついてくる。どうにかこうにか3.5km,220mの高低差を上り切り、下り坂。

 写真がぶれているのは、シャッター押す短い間も絶え間ないブヨの襲撃をかわしつつだからだ。

 これには参った。この道を下って折り返し、また上って下るを繰り返すつもりだったが、とてもとても、このブヨの待ち伏せの中に突入していく気にはならない。さっさと予定変更、山をぐるっと迂回して町中を通って戻ることにした。コース変更のお陰で、距離は思い切って伸びて、18.2kmになった。上りと下りでかなり足を使ったので、辛い平地走行となったが、どうにか止まることなく走りおおせた。平均ペースは6分3秒/km山道が半分近かったこと考えればまずまずかな。気付いてみれば、ほぼハーフじゃないか。9月のハーフ大会に向けていいトレーニングになった。

 さて、体重だが、52.5km、1.5kg減。まだまだ太めだが、どうやら日頃のレベルに戻せた。やっぱり走らなくっちゃ、頭だって働かなくなるさ。

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雨が降ったから、嬉しくって!

2015-08-14 08:44:38 | 農業

 雨が降った!待ちに待ち、雨乞いしたいほどに願った雨が降った。

 あの豪雨以来だから、20日ぶりか。この間、とことん快晴、ずばっと晴天、むっちり高温が続いて、畑はかさかさのぱさぱさ、田んぼはちょろちょろ水を奪い合うほどになっていた。道路端のひまわりも枯れる寸前、頭を垂れ、枝葉の肩をだらりと落として、今にも崩れ落ちそうな有様。ブルーベリーの水やりも再開した。畑で元気なのと言えば、なすとスイートコーンくらいか?どうなってんだい?こいつらの身体は。

 すでに植わっている野菜類が渇水と暑さに苦しんでいるのも見るに忍びないのだが、秋野菜の種まきと苗植えが気が気じゃない。キャベツやブロッコリー、カリフラワーの苗は小さなポットの中でぐいぐい育って、早く畑に移植しろい!と叫んでいる。白菜の種まきも盆前が適期だ。砂埃の立つ畑に、種をまくってわけにはいかない。畑の方は、堆肥もしっかりと入れ、二度目の耕耘も済ませて、いつでも移植、種まきできるよう準備万端だ。このまま続けば、水を撒いて植えるしかない。播くしかない。でも、この乾ききった土、バケツ一杯植え穴に注ぎ込んでも、数時間後にはすっきりさっぱり乾ききってしまう。てことは、日に二度も三度も水やりを続けなくちゃならないってことだ。これは辛い、人間にとっても苗にとっても。

 そこに待望の雨だ!もう、雨だっ!雨だっ!と外で踊り出したくなるほどの喜びだ。さすがに踊りはしなかったが、傘もささずに畑の見回りにでかけたりはした。そのくらい嬉しいことなんだ。幸せなことなんだ。欲しい時の雨の恵みってもんは。

 この喜びは都会の人間にはわからない。農業をしたことのない人間にもわからない。同じ天気予報でも、どんな気持ちで聞くか、その違いはとてつもなく大きい。特に都会で作られるテレビ番組じゃ、ほとんど農村、農家のことなど念頭にないからなぁ。

 たっぷりと水気を吸って暖かく穏やかな表情を見せる畑に、キャベツの苗が誇らしげに枝葉を張っている。

 籾殻の下の白菜の種もたっぷり水分を吸い込みじわりじわりと膨らんでいることだろう。

 苗の茎を上がっていく水の音が聞こえる。小さな種が膨らむ姿が目に浮かぶ。農業はどこまでも自然とともにある。

 

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お盆って言ったら、・・・台本書きでしょ。

2015-08-13 08:58:06 | 暮らし

 さあて、お盆だ。で、何か?

 田舎暮らしを始めてこの方、一番戸惑うのがこのお盆って奴だ。我が家の場合、先祖代々なんて身近にいるわけでもなく、帰ってくる親族だって息子一家くらいだが、これもお盆は避けて帰省する。墓も無ければ仏壇もない。両親はすでに他界しているものの、様々事情あって墓参りするでもない。土台無神論者に近い身としては、劇作の上ならまだしも、日頃の暮らしで死者とのおつきあいは希薄なのだ。

 だから、お盆は困る。周囲の家々にはたくさんの霊が寄り集っているらしく、お迎えの墓参りから送りまで、普段と違う粛々とした時間が流れている。先祖や離れていた家族たちとの懐かしい一時に、外で農作業に励む人などほとんどいない。せいぜいが早朝の草刈り程度で、昼など行き交う車の音もまばらになって集落は静まりかえる。

 しかし、我が家には、やることがない。いや、やりたいことは山ほどあるが、できない。例えば薪作りだ。木は、夏の暑さが続くうちに割ってしまうと、乾燥も進み、冬場ストーブでよく燃える。秋は稲刈りなど農作業が雪崩を打って押しかけてくるので、できればこのお盆の時期にやっつけておきたい作業だ。だが、だれも外に出ていない、静まりかえった空気を切り裂いて、チェーンソーの爆音を轟かせるのはかなり勇気のいるところで、元来KYとほど遠い僕としてはとてもできるものではないのだ。退職以前は本当に弱った。ここしか休みがないからだ。秋は一気に大会シーズン、この貴重な休みをどうしても無駄にしたくはなかった。

 今は、薪割りを先延ばしする程度のゆとりはできた。でも、無為に家にこもっているのは性に合わない。混み合う町や映画館に出掛ける気などさらさにない。ジムで時間つぶしを、と思ったら、お盆休業だと。外を走るってのもなんとなく気が引ける。じゃあ、なにするんだ?

 そりゃ、台本書きしかないっしょ!

 ここ数年、お盆っていったら台本書き、これが定番になっている。シニア演劇学校の11月公演、菜の花座の9月コント大会12月定期公演と書かねばならぬ台本は目白押しなのだ。盆明け最初の稽古日にはコント3本を渡さなくちゃならない。大会まで1ヶ月もない。背後にはコントの霊がのし掛かっている。ということで、さっ、書き始めよう、1本目は、自殺志願者を巡っての死者案内人たちの熾烈な客引き合戦のコントだ。うーん、さすがにお盆じゃないか!

 

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じじいになる日

2015-08-12 09:04:34 | 暮らし

 亡くなった父親の食事は、徹底したばっかり食だった。夜と言えばステーキ!来る日も来る日も飽きることなく、ステーキだった。年寄りには適度な肉食が必要というのが最近の高齢者栄養学の基本になりつつあるが、今から50年近くも前、そんな知識を持っていたはずもなく、ただ単に好きだから食う、美味いから続ける、考えるの面倒だから食う、を実践していただけのことだろう。

 その証拠は、もう一つのばっかり食を見ればわかる。あんパン!それも山崎製パンのあんパン!なんでだぁ?これを必ず夕食前の小腹満たしに食していた。あんパン食って、ステーキ、どう考えてもバランスの良い食事であるはずもなく、しかも、一日じっと座り続ける生活であったから、いかに高価な肉食を続けたとは言え、寿命が尽きるのは時間の問題だった。享年73歳、もう数年で僕も達する年齢だ。食に注意を払い、日々過酷な?運動に精を出すのも、反面教師の父親の存在があるのかも知れない。

 ところがだ、今や我が家も、このばっかり食に染まってしまっている。

 退職後、朝食と昼食は僕が作る決まりになっているのだが、その朝食がこれだ。チーズをのせて焼いたおにぎり、みそ汁、漬け物、そして、当然コーヒー。栄養バランスは悪くない。タンパク質もまずまずだし、野菜も漬け物かみそ汁の具には加えることが多い。のりやわかめと海草も取り入れるようにしている。みそ汁の中身は日々変えているので、親父のあんパンステーキのような純粋ばっかり食には及びもつかない。まあ、食育ミュージカル作ってきた身だからね、そうそう変な食事はするわけにゃいかんのよ。

 問題は、このパターンがもうすでに2年以上ほぼ毎朝続いているということなんだ。代わるのはみそ汁の具と漬け物くらい、チーズのせ焼きおにぎりとコーヒーは不動の3,4番コンビだ。最初は栄養バランスと好みとご飯の炊き方、とを勘案して始まったメニューだった。二人家族の我が家では夕食に2合炊いてその日の夜と翌朝で食べきる。朝は冷や飯をなんとか温めねばならないのだが、ここから焼きおにぎりという卓抜な選択が生まれ、ダントツ独走することになった。

 一度、優位を確定させると、いつの間にか、このメニューが当たり前、それ以外は朝食でない、いやいや、そうではなくて、ほとんど考えなくなってしまったというのが実のところだ。まさしく朝食メニューのルーティン化、マンネリ化なのだ。

 問題はここなんだ。工夫をしなくなる、考えなくなる、日々習慣に流されていく、これぞ老化でなくてなんぞや!新しいことが面倒になり、挑戦なんて言葉ははるか彼方に遠ざかる。知の衰退、ただただ、何となく生きていく。新鮮な出会いもなく、わくわくする好奇とも縁遠になり、一日一日がなんとなく過ぎていく。しかも、そのまったりとした日々にほぼ心地よげに浸りきっているのだ。

 いかん!いかんぞこれは。まさにじじいへの変容過程ではないか!常に、変化を望み、日々新たを願う、そんな若々しさが失われつつある。それでなくとも体細胞の更新速度は遅くなっているというのに、生活習慣が次々とお定まりを受容していく。こうやって、暮らしが、身体が、頭が固く固着しいくことになるのだろう。

 暮らしを見直せ!好奇の心を奮い立たせろ!マッタリマンネズムに妥協するな!

 とは言っても、毎朝考えるなんて面倒臭いしぃ、チーズのせ焼きおにぎり美味しいしぃぃぃ・・・・ええーいっ、じじいめ!

 

 

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