自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

自然治癒力は細胞の意思と智慧で働く

2012年11月06日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方

免疫調整も自分の心をコントロールすることから

*********************** 11月6日(火曜日)        

昨日は、ヴェーダ的にみると、"物質(元素)ありき" ではなく、 

"意思 ありき" で この肉体と心がつくられているという

ことを、お話ししました。 


この肉体の細胞の中の量子間の空間、知性の場 こそ、

生命の根源であるという観方です。 

 

その巨大な空間の中に流れている電磁波のような

振動するエネルギーが、生命の根源であるということ。

さて、今日は、自然治癒力の発露と、昨日までの

お話しを関連させて、話が進みます。

 

細胞の中の量子の間は、巨大な空間です。

そしてその間に、流れる波動が、大事な化学物質を

造っていることがわかっています。


それを、ペプチド と呼んでいます。

感覚器官からくるさまざまな欲求と伝達しあって、

脳の中で創造されていることがわかりました

 

細胞を構成している量子と量子の間に広がる、

巨大空間では、ペプチドによって、脳細胞間の

コミュニケーションができるともいわれています。


脳で考えるという意味は、ペプチドによって、

脳の細胞同志情報を伝達しあって、さらなる量の、

化学物質をどんどん形成しているわけです。  

 

知性の場、それは、物理学で、物理量が定期的に

分布している場所を指します。


言い換えれば、そこに、知性が分布していると

考えられているのです。

もっとわかりやすく言えば、私たちの細胞を

構成している量子間の ”意思のある空間” とも

いえるでしょう。

 

知性の場は ”宇宙の縮図” であるとも言われています。 


”宇宙の無限の表現体”の一つだとする科学者もいます。

知性の場は、体のどの部分にも、原子と量子で

細胞ができている以上、存在しています。


ということは、考えるということは脳の中だけ

の話でなくなります。 

体のどのパーツにも考える場があると言えます。

 

現に、胃腸の細胞 や 心臓、大腸、肝臓、

その他の機能臓器すべてをとってみても、

ペプチドを生成できることがわかっています。


医学博士ディーパック チョープラ (Deepak Chopra、M.D.) 

は、 著書(*1) で、こう述べています。

 

”私たちが静寂を感じているとき、体は製薬会社が

つくっている精神安定剤 と似た物質を造りだしている。


違いといえば、無気力な状態になるなどの副作用が 

ないだけだ。


私たちが不安に感じているとき、体は 

びくびくした分子 を造りだしている。


しかも、それらは、単に副腎腺だけでなく、

体中で造りだされる。 

私たちが爽快に感じているとき、体はパワフルな

抗がん剤としても働く、免疫調整剤を造りだしてる。


私たちを癌や、伝染病や、変性疾患などから

守ってくれている、免疫細胞も、考えを物質化させた

ものである化学物質伝達子の受容体を持っている” 

 

これは、とても 興味深い言葉です。 

私たちが瞑想したり ヒーリング効果のある音楽を

聴いたり、心穏やかにしているとき、精神安定剤と

似た物質が造られるのならば、自分の心の調整を

自分がすれば良いわけです。

精神安定剤は必要ないということです。

薬を飲むよりはるかに、安全で体にやさしい成分

自分自身の肉体の中で製造し、必要な器官に

提供しているということなのですから。 

 

反対に、不安や悲しみ、マイナスの想念に対しては、

体はそれを受けて、落ち着かなくさせる化学物質が

造られてしまいます

  

以前、吉田法夫氏の体験をブログで紹介させて

いただきました。 

吉田氏は余命1年の末期癌と宣告され、自らの

体と心を、亡くなる直前まで、

冷静に綿密に観察し、その体験を本に残されました。(*2)

 

吉田氏の体験されたこと、本に書かれていることは、

上記のチョープラ博士の言葉が裏付けています


たとえば、吉田氏の体験で 次のように真情を

述べられています。

 

”血流を滞らせる原因の一つとして、”負の感情”

があるのです。 

つまり血液の循環を常日頃スムーズにするのも 

心の在り方次第なのです” 

 

”人体の能力とは、まさに神業です”

 

”たった、一つの不安や恐怖(マイナス思考)で、

せっかくの治療も、栄養も、最大の効果を発揮

できなくなってしまうかもしれないのです。… 


心が良い環境に変われば、体は勝手に、

’生きよう’ とする人間本来の力を発揮して

いくのです”

 

チョープラ博士は、”免疫システムを例にとって、

以下のように、説明しています。

 

”免疫システムは、知性を持った循環神経システムで

体中を巡っています。 

ですから、私たちは、免疫システムに知られることなしに、

考えや、感情や、願望をもつことはできません。 


免疫システムは実際、私たちの内側の会話を

盗聴しています。

私たちが考えているとき、夢を見ているとき、

意識下で曖昧な知性の衝動があるだけでも、

免疫細胞はそれを聞いていて、考えているとき

に脳が生成しているものと同じ化学物質を

造りだしています。

 

免疫細胞はそれ自身の概念や、知性や感情を持つ、

意識をもった、小さな存在です。


この話はとても難解に聞こえるかもしれませんが、

これは科学的な事実です。 

あなたは、友好的なバクテリアと非友好的

バクテリアを識別し、発がん物質と無害な化学物質

を見分ける方法を知っている、考える免疫システム

を持っているのです”

 

体の細胞は、知性をもっているということ。 


その知性は必要に応じて、正しい臓器に抗体を

適量生成するということ、そのことを、博士は

強調しています。


それには当然、副作用はありません。

肉体の意思が、私たちの肉体の機能を正常に

働かせようという、自然治癒力の裏には、

体の細胞が、知能すら持っているという事実が

ありました。

 

吉田法夫氏、チョープラ博士の言葉には、 

”人体の能力は神業です” 

という想いが込められています。


私たちが知っていても知らなくても、兆の単位

で体中の細胞が、連絡とりあい、補い合い、

必要な抗体を生成しながら、体維持している、

神業としか思えないというのは、正直な感想です。

 

そして、その細胞の知恵を最大限に生かす

ためには、私たちの、穏やかな平常心が必要で

あることも言うまでもないでしょう。


特に、悲しみや恐怖心は、平常心の大敵です。

 

吉田氏が、この神業の体の自然治癒力を

十分発揮させるために、自ら、言い聞かせて

おられただろう、インディアンの詩 (*3 抜粋) 

を引用させていただきます。

 

”恐怖そのものに傷つけられることなどあるものか 

あなたが恐怖に動かされなければ

恐怖はあなたを傷つけることはできないのだ。 


自ら恐怖に飲まれてしまったら、恐怖が

あなたの主人になる。


あなたが恐怖を支配するか

恐怖があなたを支配するか

いずれにしても、どちらかが主人になる。

 

戦士は真っ向から恐怖に立ち向かう、

戦士は言う ”恐怖に立ち向かわなければ、

それをたずさえて歩いていくことになる”

 

一方、勇者は、恐怖の存在を認める

勇者はいろいろな選択肢を熟慮し、

動かされず、みずから動く


その時、恐怖は中和され、とるに足らない

ものとなる。

 

吉田氏にとって、恐怖とはこの場合、

ご自分の癌を指しているのでしょう。 


癌を認め、存在を認め、そして吉田氏は 

納得のいく治療法と自らの心の保持のために、

選択肢を選び、恐怖に左右されずに、信じる行動を 

果敢に とられた。 


その中で、吉田氏は恐怖を克服されて

いったのだと思います。

吉田氏自ら語っておられます。

 

”まさに、一年9か月前、おれ自身 

’戦士でなく、勇者でありたい’ 

と決意したときでもあった”と。

 

たとえ、病を患っていても、いなくても、

肉体に備わっている叡智と、その智慧の発動

ともいえる、自然治癒の働き・命を生かす生命力

を自覚していただけたら幸いです。

 

*1 "Power, Fredom,and Grace

Original English Language Publication 2006

 by Amber-Allen Publishing, Inc.

*2 ”末期がんを元気に生きる 2010年 文芸社刊

*3 ”アメリカインディアン 聖なる言葉” 

R.ジョーンズ他著、大和書房

 

                                 

    

 

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