自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

3-1=1:霊的方程式・・・

2012年11月17日 | 自然治癒力とヴェーダ哲学の関係

 

”現象即実在”とアートマ意識 11月17日(土曜日)                               ********************

 

ここに一つの霊的方程式がある。

3-1=2ではなく、

3-1=1、答えが1であるというものだ。


それはどういう計算なのだろうか?

3 とは 神 とマーヤー と 現象世界、

マイナスする1 は マーヤー のことである。


マーヤ―とは、幻想 という意味のサンスクリット語だ。 

神 とマーヤと 現象世界 を合わせた 3 から、

マーヤー をとれば、

妄想的現象世界は存在せず、神の世界しか残らないと

いうことで答えは 1 になる。


これが ヴェーダの 方程式。

 

現象世界とは私たちが住んでいる現実世界だ。

この世界は歪んだ世界であり、

それは幻影・幻想を生み出す、5感のメガネ(感覚)と

揺れ動く心が反映した世界であるといえる。 


つまり 3次元 の空間は 一元 の世界、

つまり完全な世界が、五感感覚から造られる

マーヤーという妄念のレンズを通して

反映された空間 である。


マーヤーがないということは、

五感の感覚で惑わされる心の創りだす

現象世界が消えて、本源の 完全な調和と調律

のもとに動く、一元の世界がありのままに 

映し出されるというわけだ。

 

この考え方は 弘法大師の説く“現象則実在”

の解釈にもつながっていく。


この苦厄に満ちた不完全な世界と圧力で身動き

できない信者にとって、 仏様の住むという

浄土へ行くことが最大な願いでもあっただろう。


しかし、真言宗の開祖、般若心経を中国から

持って帰られた弘法大師は、 現象の奥に実在 

が存在することを悟っていらした。


この不完全な現象 にこそ、空 つまり、

本質なる実在があるということを、教示された。


ここで身体とアートマの関係を整理させて

いただきたい。

 

身体とアートマの関係は、光線と太陽の関係

に似ている。


太陽 が光線の源である。

太陽がなければ光線は生まれない。

太陽も光線も、もともとは一つ。

 

私たちにとって、この身体がなければ、

地球の生活は送れない。

身体はもともとはアートマエネルギーが源だ。


この体は いずれは、朽ちる運命にはある。

太陽につながるということは、太陽の光を

体の内に取り込めばよい。 


そうすれば、それまでは、年とともにしなびて

いく風船のような、頼りない肉体ではなくて、

空気[アートマ]を常に意識することにより、

太陽(本源)とつながった、原気(元気)に 

満ちた肉体であり得るだろう。


光線は太陽から出た物であり、

太陽と光線は一体であるように、

この肉体もアートマの根本的エネルギーで支えられて

いるから、活力が得られるのだろう。

 

アートマを自覚した人は肉体が 老いても 

なお若々しい。

肉体の この身が本来の自己でないと知ることは、

エステや化粧品が必要ない、アンチエージングの

一番安価で効果的な方法かもしれない。


それは、自分のアートマに焦点をあてていれば、

自分の肉体が”老いぼれるという”常識観念を ある程度、

超越することができるからだろう。

 

肉体が老いて死んで無になるという常識を ちょっと、

脇に置いてみる事・・・・

さらに、五感で感じることは真実でないかもしれないと

距離を置いて自分の感覚を観ることだけでも、

効果があると思う。


マーヤー(幻想)を消すことは、不可能だ。

こうして、五感の感覚機能を基に、日常生活を

送っている以上その枠外の感覚 は 想像もつかないからだ。


そこで 意思の力によって、アートマ を見つめてみる。

すると、自分の体や心を覆っていたものが、雲散霧消

するように薄くなり、アートマの光を直接感じられる

ようになる~と覚者は教える。

 

 

ヴェーダの中の言葉 

起きて、目覚めて、目的地に到達するまでは止まるな” 

の意味は、

”肉体の自分から目覚めて、魂の自己実現という 

目的を果たすまであきらめずに アートマに向かって

進みなさい“

ということ・・

 

“アートマを求めるものは、

ゴービ(サンスクリットで帰依者の意味

であり、


食物を求めるものは

バービ(サンスクリットで罪人の意味)である”

という言葉も 私たちの究極な目標が何であるか

示唆している。

 

ヴェーダでは一生に求める4つの目的が

あるとしている。

①  ダルマ(道徳律)の取得

②  アルタ(繁栄)

③  カーマ(欲望)

④  モクシャ(解脱)

 

人として道 徳を学び、繁栄と種族保存のための

欲望を満たすことは許されている。


しかし、最終の人生の目標は、解脱であることも、

人生の4段階の最期にしっかりと明記されている。


現世的に繁栄していても、解脱するときには 

肉体に属する執着を捨てることを

学ばなければならないのだろう。

 

解脱 とは人間として 生まれ変わりの鎖の輪

から外れることだ。

つまり、生きて苦労して死ぬという夢のような 

一生の繰り返しから外れるということになる。


輪廻転生の鎖の枠外に出る。

それはアートマを自覚して 体得して、実現して

こそ可能であるという。 

その時、人は、ドラシュタ=覚者と呼ばれる。

 

 

 

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