”血圧・コレストロールの基準値~医者からみた真実” 平成25年9月6日
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本日、クライアントの方が一冊の本を筆者のもとに
置いてゆかれた。ご自身の御兄弟が医師であり、家族
の癌との闘病生活体験を出版したり、何より、
アートマ(人間実相)に関してご家族が深い造詣を
持っている方の推薦本ということで 興味とともに
速読させていただいた。
開いてみると、吸い込まれるように、目次に目が進む。
著者の近藤誠博士は 慶応義塾大学医学部講師。
1948年生まれで患者本位の治療の実現を掲げられ、
医療の情報公開を積極的に進めてこられた。
抗がん剤の毒性、拡大手術の危険性など、癌治療に
おける先駆的意見を述べられ、その功績から2012年
に 菊池寛賞 を受賞された。
本の表紙カバーに載せられているコメントには
こう印刷されている:
”医者を40年やってきた僕が一番 自信をもって
言えるのは’病院によく行く人ほど、薬や治療で
命を縮めやすい’ということです。
医者にかかればかかるほど、検査が増えて 異常
がみつかり薬を飲んだり、手術をする羽目になる。
薬のほとんどに、病気を治す力はなく、副作用は
大きい。”
今日から数回、近藤医師の現場からの意見を少し
皆様に ご紹介させていただきたいと思った。
何も コメントを添える必要がないほど、単刀直入、
まさにこのブログで言葉を変え、言い方を変えて書
かせていただいた自然治癒力と薬の関係などが
ストレートに語られる。
以下著書(*1)より引用・・・・
風邪薬も抗がん剤も病気を治せない~
ことについて
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病気の9割は医者にかかったからといって、治るわけ
でも回復が早くなるわけでもありません。
そして、副作用や後遺症のリスク はとても大きい。
たとえば、風邪のウイルスに作用して、治せる風邪
薬はまだ発見されていません。
熱を下げる、解毒剤や咳止めなど、不快な症状を
一時的に抑える ”対症療法薬” も、体は束の間
ラクになっても、回復は遅れます。
発熱やせきなどの 症状はすべて、体がウイルス
を追い出そうと闘っているサイン。薬は体の治癒力
[須田注:自然治癒力をさす)を邪魔します。
インフルエンザを ワクチンで防げるとか、リレンザ
などの治療薬で治せるという 医学的な証拠はなく、
せいぜい”効果が期待されている” レベルです。
一方、風邪薬やインフルエンザワクチンの副作用で
亡くなる人は大勢います。(p・4)
高血圧のガイドラインについて (p・6)
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高血圧患者が4千万人、高コレステロール血症3千万人
糖尿病は予備軍を含めて2300万人・・と、日本には
凄い数の病人がいることになっています。
これは 薬を売るための策略としか思えません。
’この位は治療したほうがいいよ’ という高血圧の
基準がたいした根拠もなく、どんどん、下がって
いるのです。
長い間、最高血圧の基準は、160mmHgだった
のが2000年に140 に、2008年のメタボ健診では、
ついに、130 までに引き下げられています。
五十歳を過ぎたら、”上が130” というのは、
一般的な数値ですから、大抵 高血圧患者にされ、
降圧剤を飲んで”治療”するはめになる。
その結果、薬品業界はホクホクです。
1988年には降圧剤の売り上げがおよそ、2千億円
だったのが2008年には1兆円を超えて、20年間で
売上が6倍に伸びています。
総コレステロール値も、日本人は高いほうが長生き
だと10年以上前からわかっているのに、 基準値は
なかなか上がりません。
コレステロール低下薬の スタチン類は年間2000億円
の売上があって、関連医療費はその三倍と言われ
ています。
問題は血圧やコレステロールを薬で下げると、数値は
改善しても、早死にするリスクが高くなること、世界中
の 数万人規模の追跡調査ではっきりしています。
高血圧というのは 上140mmHg,下90m
mHg が基準値でそれ以上は高血圧症とされます。
この基準値が全くあてにならない。
病気ごとの専門学会が造っていますが、総合体質で根拠なく
数値が決められています。
高血圧の原因は9割以上は不明です。
また、日本人の血圧を下げることによって、死亡率
が下がる、心臓病や脳卒中などが減ると実証された
データは見当たりません。
大人になると 動脈も老化して、硬くなり、血圧を
先に送る力が衰えます。そこで、体は年をとるほど、
血圧を上げようとしまいます。脳や手足の隅々まで
血液を送り続けるため、それを薬で下げたら、ぼけた
り、ふらついたりしてしまいます。
フィンランドで75歳から85歳までの”降圧剤を
飲まない”男女521人の経過を見た調査では、80歳以上の
グループでは、最高血圧が180以上の人たちが生存率が
最も高く、最高血圧180を切った人たちの生存率は
ガクンと下がっています。
なのに日本では最高血圧は130で病気にされ、薬で
下げようとさせられているのです。
(以上 原文より)
基準値はどうして決まるか?
血圧やコレステロールの基準値がどうして決まるか、
近藤博士は根拠がないと言い切る。著書によれば、
”基準作成委員の多くが製薬会社から巨額の寄付金を
受け取っているのも問題です。たとえば、2005年に
作成された、高血圧の基準も含む、日本版メタボ診断
の作成委員会メンバー。 そのうち、国公立大の医
師11人全員に2002~04年の3年間に 高血圧
などの治療薬メーカーから、合計14億円も寄付金が
渡っています” と記されている。
血圧が高くても、それは体が血液を循環させるための
智慧、高いから悪いのではなく高い圧力がでるのは、
生命力が強いからだと発想を転換してみる、それが
自然治癒力の観方・・
さらに、コレステロールでいえば、近藤博士は”いまだ
に悪者扱いのコレステロールも、実は長寿のもと”
と言っている。
何年かごとに改正されるそれらの基準値には、根拠が
ない、と近藤医師は書いている。だとしたら、基準値
によって、右往左往するより、しっかり 自分の体の
声、何が必要で何が不必要なのか を聴きわけたい。
何が欲しい?睡眠? どんな食べ物? 何を飲む?
疲れていないか、無理していないか、酷使しすぎ
だと体が悲鳴を上げていないか?
”症状”は、病気そのものではない。病気にならないよう
体が異常な侵入者や状況に、対抗して熱が出たり、正常化
しようとして 活動している生理作用の顕れだと、
近藤医師を含めて 心ある医師は 現場の体験をもって
我々に教えてくれる。
体のもつ生命力への信頼。それが現代人の間でどれだけ
失われているのか?後藤医師はそれに関して 著書を
もって注意を促しておられるような気がする。
参考文献) ”医者に殺されない47の心得”
近藤誠著 2013、 株)アスコム