自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

もし、癌と診断されたら・・・

2013年09月22日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方

癌は 放っとくのが一番・・極論に非ず   平成25年9月22日

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著者の近藤誠博士は 慶応義塾大学医学部講師。

1948年生まれで患者本位の治療の実現を掲げられ、

医療の情報公開を積極的に進めてこられた。

抗がん剤の毒性、拡大手術の危険性など、癌治療に

おける先駆的意見を述べられ、その功績から

2012年に 菊池寛賞 を受賞された。

 

癌であっても、

”良性癌”か、”モドキ”か、”潜在癌”なのか?

手術を要するのか? 今が適当かどうか? 

などを吟味する必要があると近藤医師はいう。

心得15章 でこう書いている。

がんといえば治療しないと、どんどん進行して死にいたる”

というのが社会通念になっていますが、誰が、どうやって、

確かめたのでしょうか

昔から、ほとんどの癌は、見つかり次第、治療されて

きました。 手の施しようのない転移がん、末期がんは

別として、早期がんや進行がんを治療しないで

様子をみることはなかったのです。”

 

とこれまでの癌に対する社会的通念を述べてから

1993年、ニュースキャスターの逸見政孝さんが、

悪性度の高い、スキルス癌であることを、初めて

記者会見の形で公表しました。

1月に癌とわかって手術したものの、転移があり、

9月の2回目の手術では臓器を3キロも摘出。

衰弱した体に抗がん剤治療もおこなわれ、

痩せ細り、12月に亡くなりました。

其の後、ご遺族にお話しを伺う機会がありました。

最初の手術の傷跡のところに、たくさんの

再発があったそうです。”

 

ここで近藤医師は ”切ると、がんが暴れる”と

言う言葉を紹介している。

メスがはいったため、その切り口の正常組織が

崩れて、癌細胞が入り込んで、返って増殖を

してしまう。

 

さらに、抗がん剤が効くというのは、がんのしこりを

一時的に小さくするという意味で、効く=原因の撤去と

延命につながるかといえば、そうではない。

それは、筆者の父のケースに当てはまる。

当時、インド在中の私に遠慮して 

自ら病院に入り、”先生にお任せします” と

全面降伏(西洋医学に対し)した父。

当時、父は、数か月、固形食が食べられず

医師は父の体が、衰弱しているため、癌検査を十分行うことができないと

語っていた。

たぶん癌だろう~という、医師の判断のもとに、抗がん剤が使用された。

 

抗がん剤投与、翌日の検査では、内臓機能、

とくに肝臓作用が半分以下に落ちて 医者を慌てさせた。

 

そのため、2度目以降の投与は即、中止。この、たった一度の

抗がん剤投与で 

”必ず、元気で退院するのだ” と、前日まで

リハビリ室内を張り切って、歩き回っていた父が

たちまち、精神ともに萎えたようにベッドに伏し、

リハビリをする気力すらなくなってしまった。

それ以後は、車いすに乗るようになるほどの、衰弱をみた。

この抗がん剤の 副作用ともいうべき結果を

父の体は まざまざと見せつけた。

 

1990年 アメリカ議会に提出された 技術評価局報告書

によると、

”抗がん剤、放射線などは、病巣を一時的に縮小させるが

この縮小は無意味であり、延命効果が認められないうえに

患者の生活の質を悪化する”

と断定されているという。

 

そこで 近藤医師は癌と診断された場合の心構えを

提案している。

それは、現場で治療に当たってきた体験を踏まえた

貴重な報告でもある。著書から抜粋する。

”僕が20年以上にわたって、診てきた、150人以上の

癌放置患者 には、たとえ、キルス胃癌であっても、数か月

でなくなった人は一人もいません。

逆に、今まで通りに暮らしながら、3年から9年も生きた

人が何人もいます。

また、放置すれば、傷まない癌は、胃癌、食道がん、

肝臓がん、子宮がんなど少なくありません。

もし、痛んでも、モルヒネで完璧にコントロールできます。

苦しみぬいて亡くなるのは、不必要な治療のせいなのに

医者は新しい患者や家族に、治療は怖いとは決して

言いません。

癌はこわいですから、すぐ治療を始めましょう~と

言います。”

 

がん検診の結果はすべて忘れなさいと提唱する

近藤医師の本意は ここにありそうだ。

 

”手術を受けたとしても寿命が

伸びる事はないし、治療を受けなかったとしても

寿命が縮むわけではないから、患者さんには

’乳がん健診の結果はすべて忘れなさい’

と言っている理由” と記している

 

乳がんだけではない。

胃癌に関しても 著書の本文、心得22条

”胃を切り取る前に知っておきたいこと”

というタイトルの内容に、以下の事実を挙げている。

 

”胃癌の悲劇は治療と言えば、手術になって

 胃を切り取られ、患者さんの体が大ダメージを

 被ることです。

 胃を全摘したり、胃の出口、幽門を含めて

 大きく切り取られると、患者さんは

”食べたものを消化する”

”食べたものを少しずつ、十二指腸のほうに送り出す”

 という二つの大きな胃の機能を失います。”

 

食べ物は 胃が切除されて、ないために、小腸に落下、

それによって、腹痛を引き起こしたり冷や汗をかいて苦しむ。

それを避けるために、食事を4~5回に

分けて摂取するので、体力がつかず、痩せて

元気をなくし、寿命を縮める人も出てくる~と同著に

書かれている。

 

近藤医師のもとに、胃癌と宣告されたAさんが来た。

”早期がんなので、胃の3分の2を削除

 しないと、余命2~5年、苦しんで死ぬだろう”

と主治医に言われ、

セカンドオピニオンを求めて

他病院に行ったが やはり、同様のことを

言われたという。

そこで、近藤医師は 温存療法をすすめ、つまり

癌といっても、切らない選択もあることを説明。

すると、

 

”その患者が切らないという選択をしたら、

一年後の検査で癌は消えていました。

検査から5年以上、ずっと、元気です”

 

 と 癌が癒えたというのだ。

温存するというのは、手術をしないで

臓器を残す方法だ。

本来なら、癌の部位とともに、切り取られてしまう

自律神経やリンパ節という大切な 腹部に内臓

されている機能を働かせることで、体の回復を試みる。

胃の周りには、1~4群のリンパ節があり、

手術の場合、2群リンパ節まで除去する

D2胃切除”方法が一般的だという。

 

すでに イギリスとオランダの臨床試験では、

D2胃切除は生存率の向上の寄与しない”

という結果が出ている。

 

Aさんの実例のように、

無治療のまま、様子を見る”という近藤医師の

対処方法は、自然治癒力に則った、究極の

”臓器温存療法だ”と自ら述べている。

つけ加えるのなら

20年前、筆者は 国立(当時)S病院で、癌の手術をした。

術後、夫に対し、担当医師が

”はっきり申し上げますと、奥さんは このままでは、数年の余命

 ですので、、6か月の集中治療にかからせてほしい”

と話したそうだ。

 

夫はこの話を 10年間、心に留めて、筆者に伝えなかった。

というより、伝えるタイミングがなかったのかもしれない。

医師の心の内を知らないまま、私は、抜糸後翌日、

手紙を枕元に置いて、病院を出てしまったのだから。

 数週間後、一度だけ先生のご挨拶かたがた健診に

行ったところ、

もう一方の卵巣も取るべきだった、やはり異常が・・・” 

と言われ 一瞬 嫌な心持になった。

それきり、それ以来、病院に行くことはなかった。

 

自分の生命力を信じ、まだ何かしなければならないことがあれば

必ず生かされるだろう、そうでなければ、死ぬだろうと

ある意味 全身全霊で 自己内在する、アートマを観想し続けていた。

 あらためて、近藤医師の本を読んで 同医師の

薦める 癌への放っとけ対処方法” だと、再認識した。

こうして、ブログに このような記事を納得して載せることが

できるのも、筆者が”ホットケ療法”の効果を証明できる

体験者だからかもしれない。 

                                                          

参考文献) ”医者に殺されない47の心得” 近藤誠著 2013、 株)アスコム

 画像提供:yahoo

 

 

 

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