幸せを呼ぶ青い熊 平成25年9月16日
******************************
先ほど、近所のかたにご挨拶したら
”風邪をひいて、咳が出て”と言われた。
そろそろ秋風邪の季節になったのかもしれない。
時々、ブログでご紹介している野口晴哉氏の風邪
に対する所見が詳細に、記されている本がある。
(*1)秋風邪というのは、野口氏の言葉で、
夏風邪からの延長線で以下のように、述べている。
”9月の終わり、汗が出るほど暑いが風が冷たいよう
になると、汗の始末が急に必要になる。
それは出た汗が引っ込んでしまうからだ。
引っ込むと皮膚が鈍り、筋が硬くなる。
夏風邪もその一つだし、だるい 重いもその一つで
ある。風にあたっても、すぐ汗の出る季節は、
心配はないのだが、近ごろはACの普及と乱用に
よって、秋の入り口の心配を7月からしなければ
ならなくなった。
背中に涼風を長く受けないこと。湯上りの汗を
扇風機で乾かさないこと。クーラーの風を直接体
に受けぬこと。もっとも体力が充実している間は
心配はない。
また涼風も、前から受けるものは警戒しないでも
よいが、背中から風を受けるとは汗をぬぐうことが
必要。”
汗をかく、発汗作用が 体を健全に調節している
鍵になっているようだ。
近頃は、真夏でも、汗をかく機会が、屋内では
めっきり、少なくなった。
電車、事務所、店舗の中、クーラーが効いているから、
”暑いですね”と
ふうふうしているのは、屋外での移動時間の間
で、屋内から外に出た瞬間、その温度差と強烈な
日差しに体が 戸惑う。筆者の子供時代、”日射病
になるから~帽子を忘れないで~”と外へ行くとき
母に、注意された。
今は、”熱中症に気をつけて”という言葉に代わった。
熱中症 は、ある意味 現代病かもしれない。
夏は汗をかくのが当たり前という時代から、
冷房病という言葉が生まれるほど冷えた空間が
つくられ、発汗を極力抑えられる生活様式に、
隠されたその要因の一つがあるのではないかと思う。
野口氏は続けてこう書いている。
”夜眠るころ暑く、暁方冷えるころになると、
神経痛、リュウマチ風の筋肉痛、脚がだるい、
目が痛む、腹痛、腰痛、胸痛頭痛、吐き気などが
伴う状態の人が多くなるが、朝起きて足湯を3分
してさするようによく拭くと、いろいろな症状が
なくなってしまう。脚が冷えたための現象とも
考えられる。
夏の汗は 有力な脱塩法。泌尿器に対しては、その分
補助の効果をはたしていた。その汗が気温が下がるに
つれて、少なくなり、秋の中旬になるころは、汗かく
ことが少なくなる。
脱塩作用や、泌尿器の補助的な働きも平行して少なく
なり、血管がこわばるとか、血圧が上がるとか、
排尿異常とかが起こりやすくなる。
そうでなくても、頭が重かったり、肩が凝ったり
爽やかな秋のはずなのに、体は爽やかでないという
ことはある。”
発汗作用の効用は、熱を下げるだけでなく過剰な
塩分が、汗水と一緒に体外に出ていくことだ。
だから、高血圧や、泌尿器などの負担が少なくなる。
夏でも汗をかくことを忘れた生活をしていると
こうした生理学的機能が発揮できず、体の自然機能
の調節を損なうともいえる。
そんな時の 体操の一つを紹介している。
”その時に胸椎を刺激してやると良いのだが、
ゴルフの空振り、玉無しゴルフが最も適当な運動
といえる。ボールを置くと、かえって、胸椎の
ねじれを増やすような姿勢になるので薦められない。
秋が深くなると、空気が乾いて、発汗が促進される
ので、おのずと、こうした症状もなくなる。
9月から11月ごろまでは上記のことを念頭に対処
されるとよい。”
野口氏の言葉で自然治癒の浄化現象を
次のように説明している。
” だから、ハクション とくしゃみをした瞬間
’あ、風邪だ’ と思えば スーッと入り込む。
生理的な面からいえば、ハクッション は風邪が出て
いくときだ。
くしゃみをしたら、”今、風邪が出て行った”と
思えばよい。下痢でも同じ。ジャーット出て、体の
大掃除がなされた。’たいへん、おなかを壊した、
病気だ’という考え方に結びつくから、それから
病気になってしまう。”
さらに、風邪の心理的要因があることを認め、
以下のような提言をしている。
”私は、寒いから着物を増やすとか、暑いから着物
を脱ぐとか、扇風機をかけるとかいう人為的な余分な
ことはできるだけ、少ない方が良いと考えてる。
私の道場では、戦前は冬でも、開けっ放しにして
おいた。火鉢も出さず、一生私は単衣(ひとえ)
の着物を着ていた。
皆はカイロなどを忍ばせていたが、その時分の人で、
ストーブのそばに近づいただけで、風邪をひくと
いう人がたくさん出てきた。体が敏感になっている
ということのほかに、自己暗示を持っているのだ。
そこで、
’これは自分の信念で風邪をひたの相違ないとおもう
が、そういう心構えは本当でない。
普通の暮らしをして、健康を保つよう仕向けねば
ならない’と考えて、それからは、ガラス戸を閉める
ようにした。
寒いから風邪をひくだろうと思い込んでいる人は、
寒いと風をひく。
ストーブで温まると風邪をひくと思い込んで
いる人はストーブで風邪をひく。
風邪を引くことの中には、そういう心理的な
分子が非常に多いことがわかりました。”
恐れは恐れているものを引き寄せる
という心の法則がここで、挙げられている。
こうしたら、こうなるだろう・・・と心配していると
そうなりがちだ。
潜在意識に、その心配が張り付いて、
風邪になったかも・・という意識が潜在意識
に届いたとき、風邪をひくと野口氏はいう。
”ただ思い込んだだけで 風邪をひかない人は
沢山いる。それはなぜかというと、思い込むことは
意識的。意識で思い込むときは、風邪をなかなかひか
ない。心の奥の深層心理、潜在意識の中に、
’あ、風邪をひく’ という意識が入り込むと風邪の
現象が起こる。”
このような気分的要因は病の起因の一つだ。
普段から、気(分)の病にならないよう、
私たち本来の心持ちである、”明るい心、嬉しい心”
を努めて忘れないようにして、目の前の仕事を
結果を求めず、心こめて行い、万事必ず、良くなる
と信じて、待つことも時には必要だろう。
コロッケさんは、物まねの第一人者、人気者だ。
愛すべき母上から教え込まれた、幸せの言葉を
先日 紹介していた。
その言葉は 青いクマ で、
ア は あきらめないのア
オ は 怒らない のオ
イ は いばらないの イ
ク は くよくよしないのク
マ は 負けないのマ
だそうで、、難儀な時にもくじけそうなときにも、
思いだし、実行し、現在の成功を導いたという
こと。
青い熊 のメッセージには、健康と幸せの秘訣が
確かにこめられているようだ。
*1)参考文献 ”風邪の効用”S・53 野口晴哉、
全生(株式会社)発行