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自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

癌検診の結果は忘れなさい!

2013年09月18日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方

日本と欧米の癌定義の違い  平成25年9月18日

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誤診の比率は低くはない。

特に 癌の見極めは どんなに経験豊かな

医師でも、難しい側面があるという。

 

がんを診断するのは、細胞を切り取って、顕微鏡で

病理検査をするが、その際、見かけは癌でも

潜在癌”か ”癌もどき”か、きちんとした見分けが

つかず、誤診が起こりやすいという。

 

アメリカの癌関連医学雑誌 ”キャンサー”に、

2005年の統計で、

がんの初期診断の誤診率はときには12%にもなる” 

と伝えた。

               

ガンモドキ(癌のように見えるもの)は、体に危害を

加える癌ではなく、癌と診断されていても、この

モドキが多いと 近藤医師(*1)はいう。

 ”たとえば、50歳を超えた男性の二人に一人は

亡くなったあとに、解剖すると、前立腺がんが

見つかります。それは放っておいても、大きく

ならない、潜在癌だったのです。

 

ところが、最近は健診で、”前立腺がん”を見つけ

出しては、自覚症状も無い人に”手術しますか?

それとも、放射線?”迫っている。

手術の後遺症はもちろん、放射線治療でも合併症

が起きて ひどいときには人口肛門になることも

あります。”      

           

つまり、医療機器が発達して わずかな病変を

 検出できるようになってきた現在、近藤医師に

よれば、日本人の三人に一人の50歳以上の男性は 

甲状腺がんと判断される確立を持っているという。

 しかし、実際、甲状腺がんで亡くなる人は癌による

 死亡者の 0.1%にしかならず、年間300人程度

いうこと。

 

がん検診をすればするほど、患者が増えるという

ことと関係がある。

                         

その理由を、近藤医師は以下のようにまとめている。

 

その1)

日本人は医者に癌と誤診されやすい。

癌の定義が 日本と欧米では異なる。

日本では上皮内にとどまっていても

癌の性格を持った細胞があれば、癌と診断される。

欧米の場合は、浸潤(しんじゅん)されていなければ

その場合でも癌とみなさない。

だから、欧米では日本で癌と診断される人のうち、

8~9割は癌の診断を受けないという。

そこで、意味のない手術て後遺症や合併症など

副作用を引き起こす割合が日本人は高い。 

         

その2)

健診時のCTが癌を誘発するCTだけでなく、

PET (ポジトロン断層撮影)などに

よるがん検診は法線の被ばく線量が多く、

たった一回でも こうした検査は、発がん死亡

の引き金になり得る

                             

その3)

本物の癌なら見つかったときはもう遅い。

健診に こまめに通う人は、人の命を奪う

本物の癌の発見が、放置している人たちに

くらべより早く、発見できるといわれる。

 

しかし、本物の癌ならすでに転移している。

つまり、健診で発見できる大きさになるずっと

以前に、死亡原因になる転移が成立している。

 

実際、長期の追跡調査の結果によると、

健診群も放置群も、死亡者数はほとんど変わりない。

精密検査で見つかる癌は、ほとんどが ”もどき” 

だからだ。

                        

モドキ癌は、小さくなればなるほど、その発見確率

高いといわれる。なぜなら、本物の癌はできて

すぐに 転移が生じている。

PET検査のようなCT等の検査では見つからない

癌病巣が発見できる場合が多々あるが、その病巣は 

”すでに転移している本物の癌”か ”ガンモドキ” 

のどちらかなので、本物の癌を、発見したところで 

寿命が延びるわけではない。

 

むしろ、ガンモドキ なら、生理的負担を

体に負わすことなく、放置しておいても

危険性はあまりないし、精密に検査するほど

ガンモドキに対して、無意味な治療をする

可能性が増すと警告する。                       

近藤医師は乳がん治療の権威者である。

著書の”心得21” の見出しタイトルでこう訴える。

 

”乳がん検診の結果はすべて忘れなさい”

 

来月10月は”乳がん月間”と定めて、いろいろな

キャンペーンが話題になるだろう。

健診を受けた人たちの其の後の死亡率に関しては、

カナダの5万人を対象にした調査で むしろ、

”死亡率は健診群のほうが 少し高い”という

皮肉な結果も出ている。

 

乳がん検診も他の健診と同様の結果だった。

”僕は、入管内の ’がん’ が縮小・消失した

ケースを数多く見てきました。

そして、世間で乳管内がんとされている病変は

癌ではなく、女性ホルモンにたいする反応がある

に強くでた”乳腺症”という結論に至っています”

と近藤医師は著書に書いている。

 

マンモグラフィー検査でしか発見できない

乳癌と診断された 99%は カンモドキ、

それでも、どの病院の外科でも、全部切り取る

処置をとるだろう。近藤医師は癌と宣告された

ときの対処と切り取る方法をとらない、

温存方法を薦めている。

次回にその話題を移したい。

 

 

 

 *1 

近藤誠博士は 慶応義塾大学医学部講師。

1948年生まれで患者本位の治療の実現を掲げられ、

医療の情報公開を積極的に進めてこられた。

抗がん剤の毒性、拡大手術の危険性など、癌治療に

おける先駆的意見を述べられ、その功績から

2012年に 菊池寛賞 を受賞された。

参考文献) ”医者に殺されない47の心得” 近藤誠著 2013、

 株)アスコム

 

 

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