局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

再会2

2007-05-14 22:41:39 | 記憶の箱
昨日の続きです

さて 居酒屋の入り口からふらりと現れたK。まず私は彼の髪の毛があることに安堵しました(笑) だってここ重要じゃないですか。Kは昔からさらりとした髪をなびかせていたタイプ ああいう髪質は青少年時は美点だけど、年をとると薄毛になるのを周りでずいぶん見ているからちょっと安心したのである(何安心してるんだ) ちょっとおなか周りも中年ぽさが漂ってはいたが、そう見かけに関しては おっさん~~↓という感じはしなかったのでちょっとホッとする(そういう自分はどうなんよ?と言う突っ込みは受け付けませぬ)

私は受付、兼 会費徴収係をしていたので着た人から4500円もらって、名前、その他差し支えなければメルアドなどを書いてもらうことになっていた。
他のメンバーは一人を抜かして(訳ありで)気軽に書いてくれた。

「しばらく K君 悪いけどまず会費集めさせてくれる?」←O十年ぶりの会話
「あっ遅れて申し訳ないです。えっ? 誰? もしかして局さんですか 久しぶりです」
「ホントお久しぶり じゃ 会費いただくね あと差し支えなかったら連絡先書いてくれる? またこの会開くかもしれないし、この会の写真も送りますよ」
「あっ 今日はOを偲ぶ会ってことで来ただけだし、(実は彼らと同じ部活に居た女性の7回忌にちなんでこの会は行われたのよね)この先は連絡はいいから 写真も遠慮しますよ 」←最初からこの態度、あんた私に喧嘩売ってるんかい と かなりムカつきつつもそれをどうにか収めて
「じゃ、あの辺空いてるからどうぞ」と案内した。

その後 亡くなったOさんの話でしんみりすることもあったが、お酒がまわってくるとちょっと最初は微妙な雰囲気のみんなも打ち解け、座も移動しはじめ、盛り上がってきた。私は最初から最後までテーブルの端でウイスキーと水割りの作成係り、Oは濃い目、×は薄め、レモン絞るやつ 梅干いれるやつ など把握してチーママと呼ばれながらサービスに徹し席は移動しなかった。
そのうち周りに気のいいSとか表同窓会にも気軽に参加するのでおなじみの職人系のMとかが集まり、そこで小さな輪で話していた。
そしたら突然Kが乱入。
遅れては来たもののかなりのピッチで飲んでいるので結構回っている様子
「どう?楽しんでる?」と私が尋ねたところ
「いえ こういう場は苦痛ですから」とK←ホントに喧嘩売るんかですよね
「おまえな そう言うなよ せっかく何十年かぶりに会えたんだろ またいつ会えるかわかんないしよ Oみたいに死んじゃうやつもいるんだからさ」とS 苦笑するK
そこで、また今まで話していた、誰が付き合ってたかとか誰が好きだったかという同窓会の定番アホ話に戻った。
「そう言えば局はさ 誰が好きだったんだよ?」一度もクラスが一緒になったことのないS このタイミングでそれを私にふるなよあほ~と思いながらも
「Kだよ」と言った。
「ホントかよ~~ 知らなかった」と騒ぐSに周りで聞いてた女性Hも 
「そうだよ~ そういう人多かったよね Kってすごくかっこよかったよね」と便乗した。
「そうだよK お前人気あったじゃん。ちくしょー 俺を好きだったって女いねえのかよ」とS(背は高かったが当時から小椋圭に似ていた)
「よしてくださいよ 俺はあの小中時代は自分の人生から消し去りたいと思っているんですから」←やっぱこういう事を言うのよね 噂通りだった
「何しらけること言ってるんだよ まあ 飲めよ」と職人Mがその場をとりなし、Kもその場に定着して更にグラスは空き、私も自分が飲む暇もないくらいお酒を作り続けた。
何度目かにKに焼酎を渡したとき
「局、薄いよ。全然酒入ってないよ!」と突き返された。それまで誰に対してもわざとらしい敬語を使っていたくせに突然その態度に戸惑いながらも
「あっ悪い じゃ 作りなおすからさ」とグラスを受け取ったら
「高校時代 失礼しましたよ すみませんでした」と突然謝るK。
(はっ?失礼って私をふったこと~~?)
「何を今更言ってるのよ へー覚えてるんだ」←空気読めよ 謝られるほうが失礼だっつーの
「覚えてますよ 色々局さんや周りのことでカルチャーショック受けましたからね。結局俺はあの学校にいるべき人間じゃなかったってことをよく理解できたしね」
まあ 詳細は省くが 当時自分がどう周りと折り合いがつかなくなっていったか、それがその後どういう影響を与えたかを話はじめたK。
私も一応はあいづちを打って聞いていたが だんだん面倒になっていった。男の愚痴を聞くのもたまにはおもむきがあるが それは惚れている男に限るとつくづく思った(笑) なんとも思っていない男の愚痴聞くのはかなり忍耐のいるボランティアだわねえ その場はボランティアしましたよ 偉かった私!
だけど、最後にお開きになる前には
「あのさ、別に差し支えないんでしょ ひねくれてないで連絡先くらい書きなさいよ。」とさっきの名簿を渡してやった。今度は結構素直に書くK。なんとなくそれで勝ったって言う気がした(笑)

Kは二次会には行かず その場でさよならした。
「今度会うのは何年後になるかしらね まあ元気でいてよ」と言ったら
「局も元気でね 思いがけず今日会えてよかったですよ」とKは言った。
あらま、お愛想も言えるじゃん と 思った。

40過ぎてはなかなか考えも変わらないと思うけど、もうちょっとKの中での小中時代が肯定的にとらえられるものになってくれればいいのにな と 思った。
嫌だったなら嫌だったでもしょうがないけど 消し去りたいって言うのは悲しいじゃないですか。なんにせよ自分の基礎を形作った時代には変わりないのだから・・・
同窓会で初恋の男に会う 甘酸っぱいブログにしたかったのに現実はこんなもんだす hirokoさん ミックさんごめんなさい(笑)



コメント (6)
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