局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

季節料理~幻の魚

2007-05-30 19:45:25 | 食べる
東京に帰る日(日曜日だった)ここに連れて行ってもらった。

えつO豊 という一年に二ヶ月しか開けない料亭。創業が明治の酒造のお屋敷がその期間だけ開放されて、産卵期に筑後川を上ってくる脂の乗ったエツ料理を供される



立派な酒造場



この自宅が開放される

 

玄関や 座敷から見える庭も素敵 落ち着ける雰囲気

献立は 和菓子 えつの南蛮漬け 卵につけ 骨せんべい 刺身 流し物 椀物 えつ湯葉揚げ 煮付け 姿焼き えつ団子 えつ姿寿司 アイスクリーム

と エツが手を替え品を替え出てくる

 
 

エツというのは カタクチイワシ科で幻の魚と言われている。
平安時代 旅のお坊さんが青木島の渡し舟の渡し場にきて 親切に舟に乗せてくれた若者に対するお礼に 川に投げ入れた葦の葉を魚に替えて これを採って暮らしの足しにするようにとした時の魚と言う伝説がある。その旅の僧は弘法大師だったということだそうだ。

弘法大師の頃だから 平安時代からこのエツという魚の食文化が受け継がれてきたということなのだろう。

この100年を越える歴史をもつ 造り酒屋さんがそれをいつ頃から継承して今にいたっているのかはわからないけれど、こういう食文化に接する機会に恵まれたのはありがたいものです。
博多の人もなかなか食べられんとですよ とのことでした。

お運びの女性も 白いブラウスに黒い膝丈のフレアースカート いつもプロの接客業ではなさそうだけど素朴で丁寧な接客でとても感じがよかった。
それにみなさん美人なんですよ。 いつも思うんだけど どうして福岡近辺って美人が多いんだろう? 地下鉄や西鉄に乗ったり天神の地下街を歩いてると はっとするほど綺麗な子にたくさん出会う。渋谷や原宿あたりの若い子より美人の人口割合はずっと高いと思う(どーでもいいんだけど)
西中洲で食べた料理屋の前の店で客を送りに出ていた着物姿の女将さんの色っぽさ 日田のスーパーのレジの女の子の人形みたいな美貌 目の保養だった (その割りにイケ面は少ないような気がする 笑)

話がそれたけど 肝心な味はというと もんのすご~~~くおいしいってほどじゃないけど 季節の珍味だった。イワシの仲間っていうけど青み魚の生臭みがない。ハモみたいに骨切りしてから細く切って食べるお刺身なんかはさっぱりクセがなくて白身の魚みたい。だけどすり身にしてお団子にあげるとやはり青み魚らしく色は黒くなるから不思議。色々な調理法で色々な食感を引き出すことのできる魚だと思った。

今回も珍しくおいしい物がいただけて感謝。
「しかし奥さん コマイ身体して よく召し上がるとね~ 見ていて気持ちよかばい」って言われたのは褒め言葉? 昼間から日本酒もかなり飲んじゃったしね。筑O誉の原酒っていうのもおいしかったとよ。



コメント (6)
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