鶏に励まされる夜

昨夜は、小雨に濡れる桜を、お見舞い先の窓から見ていました。
もう何もうつ手は無くて、笑顔を届けるしか、できない場所です。
桜の花が大好きな方だから、花を散らすな！と、傘を差し掛けたくなる思いでした…。長く咲いていてくれと、桜に願いました。
そんな夜は、少しだけ自分を励ますように、お店を選びます（微苦笑）。家に持ち帰りたくない、暗い顔は、捨て去るように。

ばら色の鶏刺を食して、丹念に炭で焼かれた皮やせせりや腿を摘んで。
黄身をおとした、優しいそぼろご飯に、深い鶏スープを味わって。

美味しいねって笑えるようになれば、大丈夫。
明日の朝は早いから、慰められて家で泣いていては、務まらないのです（淋笑）。
また元気に、お見舞いにいく日にむけて、心の準備はすぐに始まるのです。


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