トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

イタドリの原

2010-08-06 | 今日は真面目に

Photo_4  春はイタドリの原、秋は埋没している廃棄木からナラタケが発生する場所だが、気温33度の刈り払い作業は衣服の上下とも水を浴びたようになる。

 夏は身長を越えるほどに伸び切ったイタドリの上をクズやカナムグラ、ママコノシリヌグイ等の蔓草が大量に覆って侵入を阻む場所でもある。

 この春に植栽した幼樹の周りは何度か下草刈りをしたのだが、刈り残した部分からの蔓の進出が著しく、直ぐに巻かれて埋もれてしまう。

 「これでは!」と思い全面刈り払いとした。蔓草は天蓋の様に上部をビッシリと覆っているが、内部は茎や蔓が立ち上がっているだけのシンプルな空間だ。地表面は枯れ葉で覆われているだけで緑は全く無い。

 刈り込みを続けてクズが衰退する頃には植栽できるのだが5~6年は要するのだろう。その間に投棄木を片付けて、春は菜の花、秋はコスモスの一角にでもしようか等と会友とは話をしているのだが、さて許してもらえるのかどうか不明だ。とにかく暑い、午前でギブアップだ。


熱帯夜の妖精

2010-08-06 | 感じるままの回り道

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 ゆくゆくは植栽したい棚田跡を刈り払っていたらカラスウリの花が目に止まった。昼間の事だから蕾と萎んだ花ばかりだったが、夜の美しさを彷彿とさせるに十分な数だ。遠い昔、この花を自宅で観賞したくて根茎を掘り出して栽培したことがあったが気難しくて失敗している。

 百花繚乱の姿を見たくて21時頃現地まで出かける。人気のない虫の音だけの谷合は不気味だ。猪やマムシは恐くはないけど人間が恐い。

 開花が始まった頃合いと見当をつけていた時間だが満開だった。細い月明かりの下でボウッと浮かぶ花は幻想的だ。花のレース模様は、確か二種類あったと記憶しているが、望んだ種類ではなかったものの十分に堪能できた。

 自宅で画像をチェックしたら、出来栄えが不満で翌朝四時に再挑戦する。夏至の頃とは異なりまだ暗い時間だが、夜が深まる時間帯の闇とは気分も異なる。花はすでに萎んでガッカリだったが、レース状の名残はある。これも24時間経つと原型を止めなくなる。「夏の夜の夢」の花だ。