トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

*段駄羅 2

2010-08-25 | 温故痴新

 迷い子は 帰るや泣くや

         カエルや鳴くや 山の田で

 力道山 君が割る岩

        気味が悪いわ あの小道

 顔合わせ 逢いたかったな

         あ痛かったな 鉢合わせ


*畦の一服

2010-08-25 | 小父のお隣さん

 ホトトギス血を吐くもなき初音かな

 見上げればモリアオガエル泡の魂

 トンボ羽化濡れ羽のごとく光りおる

 葦の角泥に顔出す棚田かな


喰うもの喰われる者

2010-08-25 | 感じるままの回り道

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 棚田で目立つ捕食者は蜘蛛と蟷螂だ。トンボも捕食者足りえるが蟷螂や蜘蛛にとっては満漢全席に等しい。量もたっぷりだし、個体数も多いからお好み次第だ。

 今日も稲葉を渡り歩いている蟷螂を追っていたら、その先の竹竿に蟷螂がトンボを食っているのが目に付いた。近寄ってみると、既に頭部は切り離されてかぶりついているところだった。覗き込んだら、一瞬睨んだような後、顔を背けて食べている。

 蜘蛛のほうがデリケートで、近寄ると餌から離れて隠れてしまった。トンボは真っ赤なショウジョウトンボが減って、オオシオカラトンボが圧倒的に多く、その中にウスバキトンボが混じっている。トンボだけ見ていると、まだ秋の風情は無いが、日が傾くと涼しさを感じるようになった。もう処暑なのだ。