生きているアゲハの表と裏側を同じ個体で見る機会はそんなにある事ではない。しかし今日は裏側からも覗いて見れたのだ。表側を全体すら撮影しにくいのに、羽を閉じた状態でなく開いた状態で裏側を撮影できたのは幸運だった。
蝶の視野からは閉ざされている立ち位置だったから、落ち着いてフラッシュを使用すれば良かったのだが、やはり焦りがあったのだろう。「暗いなあ」と一枚撮影して確認した時に思ったのだがフラッシュは浮かばなかった。
それでも表と裏の色彩の違いは理解できるはず。橙色の半月形の連続模様が見難いのが惜しかった。
桑の実で染まりし指を見るほどに懐かしきかなわらべのあの日
我がくるま桑の樹陰に止め置けば虫の尿やら木屑にまみる
山百合の花粉に触れたこの指は爪先染まりなお匂う午後
青山と見ゆる高千穂梅雨明けるあけて十日で疫病終ぬ
苗床の夏草を刈っていたらホコリタケが顔をのぞかせた。密集はしていないが10個ほど膨らんでいて、もう上部に噴出孔 を見せているのもあった。
それを手に取って二つに裂いてみた。微細な灰黒色の胞子があふれ出てきた。風に直ぐ舞っていくし、本当にホコリそのものである。
若い固体はプックリとして、見様によってはスイーツに見えなくはない。胞子の噴出する様子は別にして、若い個体は可愛いものだ。