下の田に落ちる一条水音に想う棚田の育む命
若竹を間引く手間隙軽るけれ身にも親にもなれぬは惜しや
風冷えて雷鳴聞こゆ昼なれば午後はよしとし畳む荷物よ
枝打てば我にも光届きたり弥陀の光か貧者の献灯
下の田に落ちる一条水音に想う棚田の育む命
若竹を間引く手間隙軽るけれ身にも親にもなれぬは惜しや
風冷えて雷鳴聞こゆ昼なれば午後はよしとし畳む荷物よ
枝打てば我にも光届きたり弥陀の光か貧者の献灯
フイールドで悩まされるのは蚊だ。今の時期は「藪蚊」はほとんど出現しないで、この「ヒトスジシマカ」が溢れるように襲ってくる。5mmほどの小さい蚊だから見えにくいし羽音も小さいので良く射される。郷里では「ヌカガ」とか言ったが、更に小形で3mm位の蚊も出現する。これの数は多くない。
このヒトスジシマカに射されると猛烈に痛痒い。手のひらや足の裏だ悶えるのを止めるのに必死だ。長袖、長ズボン、後頭部はタオルなどで防護しているから、どうしても顔面に集中する。うとましいことこの上ないのだ。
蚊がいなければ木陰の多い林内作業も選択するのだが、林内は蚊柱が立つほど群がられてしまう。通過する時でも殺虫スプレーを噴霧しながら逃げるように通り抜ける。林内でなくとも影の部分に入ると必ず寄って来るしつこさだ。
蚊にしてみれば「今蚊、今蚊」で「やっと来た蚊」だろうけど「ム蚊っ腹」立つことおびただしい。
畦の草刈りついでに穂が出る頃と思い、探してみたら一株だけ出穂していた。稲の葉は食害が目立ち、哀れを感じるが放任栽培だから致し方ない。
水稲の葉には蜘蛛も多くいる。カマキリもアマガエルも乗っていた。何が食害の犯人だか不明だけれど捕食者の餌にはなっているのだろう。ウスバキトンボが増えているが、その分、蜘蛛の巣にかかる割合は高い。他のトンボのように高いところに止まらないで稲の間の葉にぶら下がるからネットで捕らえられやすいのだ。
「喰うか喰われるか」の厳しい現実の一方で、心なごますシーンもある。アマガエルとトンボのご対面がそうだ。異種同士のツーショットは楽しい。水田では出会うことが場違いのクワガタも見かけた。大顎の形が図鑑で同定しにくいのだが結構いるタイプだ。