最低気温が零度程度で、最高気温が10度そこそこでも風が当たらなければ日向は結構暖かいものだ。
昼の休みに休憩場所にと持ち込んだパレットの上に横になり、天空を行く旅客機の白銀色の機体を眺めていたら、シジュウカラのさえずりが聞こえた。始終空を見ていたのがよかったのか・・・。
風は無かったし、肌への陽射しは熱く感じるくらいだったから春が来たとでも思ったのだろうか…。でも滑らかなさえずりとは言えない「あれまー!」と言いたくなる出来栄えだ。
物の本で、「最初は下手糞」とあった記憶があるが、うぐいすなどは良くわかるほどぎこちない。シジュウカラのさえずりなどは気にも留めてないから聞き逃していたのだろう。寒さはこれから本番だけれど、今日、さえずりを聞けるとは「春遠からじ」だ。
侵入した孟宗竹を全伐したヒノキ林は下枝が枯れて、これからも下枝が繁茂する見込みは無いだろうが、仰向けに寝転んで見上げていると、幹が陽射しに輝いてとても美しかった。これも白銀色だった。