年が明けて三週間も経ってしまったから、ミカンやお神酒、御幣などは消えてしまったけれど、年明けしばらくはなかなかの風情だった。
今年も豊年満作を祈って、新年に田の神さまをお祭りする事は、農耕稲作の民の伝習でも在っただろうが、こういう祭った現場を見る事は難しくなっている。いま祭っている世代が消えてしまえば失われてしまう伝統行事だ。
具体的かつ科学的な反映があるということではないけれど、生活や心の在りようとして必要なことだろう。小生が田舎にいた時代、田の神さまに神事をしていたかどうかは承知していないが、それは雪深い里であるから、このような形でのお祭りは無理だった事くらいは理解する。
祖父母、両親の時代、新年の仏壇や神棚に田の神さまを祭っていたのだろうか。