頑固頑迷な渋柿だった。降霜も二桁ほど浴びながら年越ししたのにまだ渋い。
行き帰りに摘まんで食べたりしているから数は減ったが、全体が甘くなったのは一つも無い。一般的に、この時期の木残りは渋味が取れていると思うのだけれど、さっぱりだ。
水分も抜けて、ある意味干し柿状態に近くなっているのだが、甘いのは種子の周りのゼリー状のところだけなのである。まあ、柿渋採集用に使えなくもないだろうが、あいにく小生に必要は無い。「渋いなあ!」と言いつつ、今日も一個口に運ぶのだった。
今日は作業者が二人になって、帰るときに見渡すと「はかどったなあ!」と思える広さが生まれた。この平地の徐竹は1月中に片付きそうな予感もするが、段差に至る斜面まで広げると、先の見通しは全く無くなる。
ともか平坦地を全伐するのが当面の目標だから、粛々と言うより、黙々と身体をうごかすだけである。真竹は孟宗竹と異なり、重量は軽いけれども要する手数は同じなので、特段早く作業が進むと言うことも無い。飽きずに切って刻むのを続けていく、これだけである。