長らく鎮座おわしました蜂満神社も「神錆立てる森の宮」になってしまい蟻の巣窟と化してきたのでお役御免として更新造営としたのだ。まあ、式年遷宮である。
同じ場所に立て替えるから旧宮は撤去したのだが土台はかろうじて形を保ってはいたけれど乗っかっていただけ、中身の梁材も割れて蟻の巣窟になっていた。これではハキリバチやドロバチが巣房として使っても蟻の餌になってしまうのは必定なのであった。
トンボ池の一画に新しい社殿を据えた結果「Bee ホテル」と並んだし、これで某地元企業構内のビオトープに設置する双子の兄弟分の様子を垣間見ることが出来た。あっちは市街地中心部、こっちは郊外なので利用する種類は変わらないだろうが利用率に変化があるのかどうかが小生の目下の関心処である。
某企業構内に設置予定の巣房箱は宗教色を廃して「蜂満荘」と名付け、色合いも緑色で仕上げた。一方、フイールドにすえる巣房箱は当然「蜂満神社」形式を踏襲している。今回の巣房の向きは東西方向にして据えた。今までは南北方向で設置していたが北側の利用率が極端に悪い。東西方向なら環境の大きな相違は無いはずで同じように利用してくれるものと推定している。とは言えこの事も「やってみなけりゃ判らない」のだ。
会友からは「蜂にご執着」風な目で評されるものの他人には主張しないが矜持は持っているのだ。「老氏は言わねど高矜持」なのであるわい。一言で言うなれば「蜂は生物の命を救う」・・・どうだ!。と言いたいところだけれど何度も刺されて毎年「エピペン」を更新している身でもある。高齢者だって命は惜しいし執着や業などは達観など出来てはいない。とは言えまだ「ポックリ地蔵尊」へのお参りはしてはいないのだ。お参詣する前に姥捨て山に山流しになった・・・。
さて木材本体に孔を開けた形式では無いので「悪戯」で抜き取られる心配もあり筒の中央付近にボンドを付着させて組付けようかとも迷ったのだがとりあえずは押し込んで様子見だ。外側にペンキ塗装をしたから臭気があるが、この臭気を嫌うのかどうか、巣作りするまでに臭いが風化してくれれば良いのだが、歳とると余計な心配、杞憂ばかり先立つ。まあ、他に先立つ物など無い姥捨て山の事とて「杞憂も山の賑わい」なんちゃってシンデレラ…。いいえ生きてますってば!。