トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

狙われる卵塊、痛めつけられる植生

2022-04-28 | 小父のお隣さん
 棚田部の畔にはシュレーゲルアオガエルの卵塊が見える時期になってきた。「ここにあります」なんてアナウンスをしようものなら一回にして植生はグズグズ、卵塊は触られ破壊の憂き目は間違いないから周知はしないのだがヒキガエルのオタマジャクシは黒々と群れて水底に居るから発見されるとロープを張り植生を保護したつもりでも「つもり」で終わる。写真はトンボ池の一画で春先に羽化台や食草としてカラムシを移植し何本もの茎を立ち上げていた場所なのに踏み潰されてしまった。

        

 人為的では無くても食物連鎖の一部として破壊されるのは日常茶飯事と言えばそうなのだが今期はやたらと目につくようになった。個体数も増え捕食者の学習効果も一因と妄想するけれどこんなものは防止には全く寄与はしない。ここ数日で数カ所の被害箇所を目にしたが、今日の一カ所は「愛の巣穴」で捕食されていた様子があった。密やかで熱い一時を過ごし天にも昇る心持だっただろうに本当に昇天させられてしまった。相手が一枚上手だから「しまった!」と思った時点で万事休すエンドロールは短い。

  

今日のトンボ「シオヤトンボ♀」

2022-04-28 | 小父のお隣さん
 数日前にシオヤトンボの産卵しているのを撮影できて既にアップしたのだがメスもオスも今期は止まっている場面で撮影できてはいなかった。これでは田舎っぺというもので我の沽券や名誉にかかわる領域なのだが腐有陳のように言う事を聞いてくれないトンボの事とてしょうがないのである。

 ところが、こういう事は全くの偶然なので待ち受け画面にしてても音沙汰無い小生のケータイと同じく待っていても無駄なのであって、この日もノアザミの開花状況を見に行って遭遇したのだ。
 当然ここは撮影チャンスで1枚撮ることが出来た。オスは棚田部でS先生とSさんが撮影しようとしていたのだが小生が加わった事で度々止まっていた定位置に寄り付かなくなった。きっとシオヤトンボも観客が増えれば「しおしい」気持が増すのだろうて。
 ところで「しおしい」は越後の方言なのだがもう孫も居る姪が「おじさんに会ってみるか⁉」と姉が電話で誘った折に「しおしいから会わない」と東京育ちなのに使っていたのを思い出す。その姉も既に90歳、耳も遠くなり認知症も進み見舞いにすら行く事も出来ないコロナ蔓延下では電話も用をなさなくなった。