トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

毎日毎日おいらは玄関の・・・

2022-04-26 | 小人閑居して憮然
 ポーチの掃除でやんなっちゃうよ、と言いたい心境だ。昨季は蜂の巣が巣作りする入口に出来た結果、営巣が無かった。一昔も前から営巣繁殖が続いていたのに理由がわからなかったが「前期の巣材で窮屈になったかもかも・・・」と雨樋の化粧カバーを外して「これが理由か⁉」と独り言ちたのだった。古い巣を外し空間内を清掃しての今期、デスクにいると飛翔する影や「トン!」と雨樋カバーに降り立つ音で巣作りを開始したのが見て取れるようになった。

 今期は自動カメラを購入し仕掛け、巣立ちまでの給餌の回数や餌の種類を記録してみたいと思ったのだがデジカメ2台の思わぬ不調は「修理不可」との結果で、結果を反映させてタフカメラを購入したのだが倍率が4✖ではトンボの撮影すら困難。仕方が無く更に1台購入した結果、野外観察自動カメラの入手は断念したのだ。

 イソヒヨドリのカップルが忙しく巣作りに出入りする様子はデスクの前の窓下1mにもならない近距離で視認できるのだが例年と降り立つ場所も潜り込む位置も全く異なるのだった。玄関ポーチで雨樋化粧カバーの網目鋼板越しに観察すると今まで巣作りした位置には巣材を運び込んではおらず玄関小屋根の前縁の隙間に巣作りをしている様子だった。自動カメラの設置は断念したからそれはそれでどうでもよい事なのだが今までと異なるのがポーチに落ちる巣材の多さである。

   

 今までは壁際だったし進入路も一定だったから巣材の散乱は目立つほどでは無かったのだが今期はポーチ前面に落ちて来る。雀が巣作りしていた当時は乾燥した細い植物材や羽毛が多かったのだがイソヒヨドリの運び込む巣材は全く異なる。「こんな巣材で保温性など得られない」と思える物ばかりだ。
 2~3年に1回ほど古巣の撤去を衛生上行ってきたが撤去した巣も単なる「座面」程度の代物で抱卵し雛を囲うにはあまりにも開放的、悪く言えば巣とは思えない感じがしたのだ。まあ、カラスの勝手でしょ!に代表されるがごとくイソヒヨドリの勝手なので苦情など言わないけれど「巣」に対する見解の相違や齟齬は大きいのが分った。「それがどうかいたしましたか⁉」と言われれば腹がグーとなるだけ。

      

爺さんは山へ泥浚いに行きました・・・

2022-04-26 | 水辺環境の保全
 思いもかけない丸太椅子やルート工作に日時を費やしてしまった。そして避けたかった顛末。メモを見ると三週間はかかりきりだったがフイールドのビジョンや指向性など皆目関心も無い人が作業して必要以上に荒らされるよりはましだと考えての事で、しょうもない事だったと思うしかない。
 ぼやけばチェーンソー2台は修理で万札4枚は消えてしまった。会にはいくばかの金額が入ったけれど修理代にもならない。本番前の予行演習に会員を招待してくれたのがせめてものお駄賃替わりかと思ったところに破壊行為が始った。
 まだ危険と思われる場所に杭を打ちロープを張る作業は継続中だが、今以上は主催者側のスタッフのに任せようやく通常の自転車操業水商売に戻れると安心したのは油断だった。だいたい看板を背負っている連中は信用できないのは身に沁みているフイールドなのだ。

 さて冬の間に堆積した沈泥部の泥土をまずは取り除かねばならない。これを除かないと泥土の侵出は進み水域が浅くなるのが早まってしまう。この日の作業は沈泥池と棚田部の温水田の沈泥部で、長柄のジョレンとスコップを使い泥浚いし泥上げをした。
 沈泥部       棚田部温水田

 棚田部は今季から新たに会員になったママさん達が子どもに「田植え」と「稲刈り」体験をさせたいとかなので準備も進めなくてはならない。例年、除草に難渋しているキシュウズズメノヒエは稲作の障害になるから成長する前に抜去しておきたい。
 この多年草は根とランナーの繁茂が著しく抜去は力仕事になって握力の減退も伴い易いけれど今回は時期的には早めで貝掘り熊手の柄を長くした道具を利用して根こそぎ掬い上げ、そのまま水中で上下左右に泥洗いを行い畔に放り投げて乾燥させる戦術にした。4本鍬などだと隙間が大きくて引っかかる事に繋がらないが、この熊手は有効だった。
 除草を済ませたから植え付ける範囲に泥土を寄せて栽培部の土層の厚みを増やす必要もあり、イベントを行う事になると保全活動とは無縁の準備の手間が倍増するが、そこは子供向け、体験学習としての必要手間である。

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