他のトンボに先駆けて出現するシオヤトンボやダビドサナエを確認しないうちにアサヒナカワトンボを初見した。ダビドの発生域の沢でほぼ1カ月作業をしていたにも関わらず姿が無いのだった。昨季もダビドは視認できておらず、その理由は一昨年の集中豪雨で沢の崩壊があって河床が砂礫で1m以上も高くなったことによる生息域の破壊に因るのだろう。回復するのは1シーズンや2シーズンではおぼつかなく数年は確認できないかも知れない。同じ河川で発生するコオニヤンマなどの渓流を生息域とするトンボも昨季は全滅だった。
さて、アサヒナカワトンボは撮影できたのだがクロスジギンヤンマは抜け殻だけで成体は姿を見ていない。羽化すると森林内に入る習性があるとかで羽化中でも無ければ春先の視認は難しい。