トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

出稼ぎしていた級友を想う・・・

2021-11-26 | 感じるままの回り道
 呼びかけられて「ミカン切り」のボランティアに行った。フイールドでの作業は目白押しなのだが緊急を要すことでも無いので「一日くらいなら…」と会友4人で出かけた。相手方から「昼食の用意もします」と言う言伝だったけれど「忙しいから人手を頼む。そんな時に食事の心配など無用」として「怪我と弁当自分持ち」の参加だ。

 集合場所は勝手知ったる会場だったのだが、道順が朧なのでナビに任せたのが失敗だった。集合場所へは国道からの入り路は二カ所あると聞いていて。今回のナビでは初めての経路だった。全く疑わずに案内のままに車を走らせたら狭い無舗装の道路に入り込み、とうとうネットフェンスの前で「目的地に到着しました」とのたまうではないか。横を見れば本来の目的地駐車場で会友の車両も見える。「なんでこうなるのッ!」と憤っても遅かりし由良助・・・。
 結局つっつもっつしつつUターンして下り、改めてナビを開始させたら以前に通った道に出ることが出来た。集合時間より20分早めに到着するつもりが通勤時間帯の渋滞で集合時間よりさらに20分ほど遅れてしまった。まあ、小生が最後では無かったから恥ずかしさも歩留まりしたもののホント、ナビのお馬鹿さん、ニールのお利巧さん!。

 ミカンの圃場は日当たりも良く広々した造成地だった。この日は未明から季節風が強くて圃場も好天だったにもかかわらず風が冷たかった。フイールドなら作業で汗をかくところなのだが「ミカン切り」では汗など出る程も無い。風の冷たさが身に沁みるのでまさかの用意のウインドブレーカーを着た。初めて着た倅のお下がりなのだが意外に暖かいのが判った。グランドで多用するはずだ。
 ミカン切りをしていながら中学卒業後、家業を継いでいた同級生が冬の出稼ぎ先に近くのミカン園に長らく来ていた事を思い出した。この話は中年になった頃の同級会で知った事なのだが、積雪期の出稼ぎ先にミカン切りなどは温暖で好まれていたのだそうな。都会の工事現場などにも出稼ぎに行った同級生もいたのだが、賃金の差はともかく田舎育ちの性向にミカン切りは合っていたとかいなかったとか・・・。そんなことを思い出しながら次の同級会まであと数年、どれだけ参加できるのかどうか楽しみでもあり懸念でもあり、早生蜜柑を両手に持たされて帰宅したのだった。これで一週間程度は懐具合を気にせず美味しいミカンをアフアフ喰える。これは嬉しい。

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