トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

猫にマタタビ、猪たびたび、おいらはタジタジ

2021-11-27 | 小人閑居して憮然
 帰宅前に水見回りである。既にトンボはトンボ池の陽だまりでしか見られなくなっているし二月に入ってニホンアカガエルの産卵が始まるまでは純粋の「水見回り」になるのだ。
 このところ目立った漏水も送水管路のトラブルも無く平穏な日々だったのだが、上の池の先日に護岸を施したところが掘られているのが道路から見えた。もともと絞り水が出て来る部位だったので護岸木のぴったりの突合せはせずに絞り水が埋め立て部を浸さないよう、その隙間に誘導していた箇所である。

 第三土曜日がこの範囲を担当しているグループの活動日だったから「意図的に掘ったのか⁉」と思い確認に行ったら猪の足跡や堀跡、身体を押し付けた窪み等々、やってくれるわヌタ場にしたのである。もう悔しい、手拭いがあれば噛みしめて悋気とは異なる「キーッ!」と悔し奇声を上げたいところだったが手拭いは持ち合わせなんだ。仕方が無いから溜息で済ます。
 スタバなら目を瞑り知らぬ顔の半兵衛を続ける処だが、このまま放置すればどんどん広がり護岸部を台無しにされてしまうのは目に見えている。なんとかヌタ場として使わないよう対策を講じなければならない。いいや「講じ」では無くて「工事」だろう、もう冗談を言っている場合ではなく、また終わりのない消耗戦が始まるのだ。

 各地で感染獣の報告が続き、このフイールドにも感染獣の確認があって一時は跋扈蹂躙は衰退し沈静化して喜んだのも束の間だった。話によれば「豚熱用のワクチンを散布」したのだとか。家畜に蔓延するのを防止したい意図は理解できるが街中のフイールドで養豚飼育は近在には無いと言われていて「イノブタ放獣の結果」の跋扈なのを行政は把握しているはずである。有害鳥獣の駆除に卓効のある千歳一遇のチャンスを台無しにしてしまったと小生は思うのだ。税金を使って有害鳥獣の駆除に向かうのでなく有害鳥獣保護策に税金を投じるなんて、まあ、小生の耄碌頭では理解できない。この指向性にもタジタジである。

           足跡          作られたばかりのヌタ場

 フイールドでは目の敵にもするヌタ場の主だけれど、水場の少ない奥山でのヌタ場は水飲み場、水浴び場、産卵場所等々に利用されているという知見もある。生息や行動は人智の計り知れない関係性を保ちつつ営まれている事くらいは薄々の頭頂部で薄々気づいてはいるものの「場所によりけり」「事に由りけり」であろう。

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