トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ニホンアカガエルの卵塊

2025-02-23 | 小父のお隣さん

 22日、大寒波席巻中に水見回りする。既に水源地の破壊で伏流水頼みの送水量は水域末端まで届かない水量にまで低下しているのである。水量の低下曲線は予想より早くて2月末、あるいは3月初旬には卵塊そのものまで干上がりかねない状況になっているのに打つべき手立てが見えてこない。例え1ℓでも送水量が増えるのなら排砂バルブを開放して管内と取水升内の砂泥を放出すれば送水量は復活するかも知れないのだが、その折の陰圧で砂礫の隙間に泥土が詰まり伏流水が絶たれる事態もありうる。結果がどうなるかは「やってみなけりゃ解らない」状況である。その上、排砂作業を行うと吐水口まで水が届くのに一昼夜を必要とする。

 それでなくても乾燥警報出っ放しの今日日、減水している水域に一昼夜も水を届けれない状態は極めて危険だ。過去フイールドで危険な目に遭ったのはアキレス腱切断、前部胸骨骨折、背部胸骨乖離骨折、側頭部直撃でMR等々、挙げるに不足は無いけれど、ここまでの危機は無かった。まあ、出来るところを行ってそれで駄目なら諦める、経過になるのだろうが氷の下で孵化を待つ卵塊を見ると「上陸まで育ってほしい」のだが水が消えれば全てはオジャンである。既にヤゴ類は全滅覚悟だがニホンアカガエルが上陸する頃にはヒキガエルのオタマジャクシが群れている頃だし、老いたベルテルの悩みは尽きず、やはり生物生産緑地は今年で潰える運命に想えるのだ。まあまあ、自転車操業・水商売の廃業と採れば孤爺には安楽な隠居老後が完成!と言えなくも無いけれど、情けない老境になる事も確かなのである。こんな託せる世代が絶滅するのはどの世界でもありうることなのだが言葉など無力な事態でもある。

     


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