トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

**春のやよいのあけぼのに四方の山辺を見わたせば

2023-08-13 | 温故痴新

       人去りて青葉の山で鳴く鳥は四方の山辺へ奏で奏でる

          夕されば小倉の山に鳴く鹿は今宵は鳴かずい寝にけらしも    欽明天皇

 

         もの呆けの八十爺爺の飲み干せる框の上の麦茶の土瓶

          もののふの八十少女らが汲みまがふ寺井の上の堅香子の花   大伴家持

 

         春の日の光にあたる我なれどかしらの雪は失せて久しき

          春の日の光にあたる我なれどかしらの雪となるぞわびしき     文屋康秀

 

         虫のため春の池入り泥土抜く我が皺顔に泥は跳ね跳ね

          君がため春の野に出でて若菜摘むわが衣手に雪は降りつつ   光孝天皇

 

        


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