人去りて青葉の山で鳴く鳥は四方の山辺へ奏で奏でる
夕されば小倉の山に鳴く鹿は今宵は鳴かずい寝にけらしも 欽明天皇
もの呆けの八十爺爺の飲み干せる框の上の麦茶の土瓶
もののふの八十少女らが汲みまがふ寺井の上の堅香子の花 大伴家持
春の日の光にあたる我なれどかしらの雪は失せて久しき
春の日の光にあたる我なれどかしらの雪となるぞわびしき 文屋康秀
虫のため春の池入り泥土抜く我が皺顔に泥は跳ね跳ね
君がため春の野に出でて若菜摘むわが衣手に雪は降りつつ 光孝天皇
人去りて青葉の山で鳴く鳥は四方の山辺へ奏で奏でる
夕されば小倉の山に鳴く鹿は今宵は鳴かずい寝にけらしも 欽明天皇
もの呆けの八十爺爺の飲み干せる框の上の麦茶の土瓶
もののふの八十少女らが汲みまがふ寺井の上の堅香子の花 大伴家持
春の日の光にあたる我なれどかしらの雪は失せて久しき
春の日の光にあたる我なれどかしらの雪となるぞわびしき 文屋康秀
虫のため春の池入り泥土抜く我が皺顔に泥は跳ね跳ね
君がため春の野に出でて若菜摘むわが衣手に雪は降りつつ 光孝天皇